2009-12-31

365/365

そして大晦日


本年は大変お世話になりました。

わたしのダイアリにわざわざ足を運んでいただき、☆やコメントを頂きました方々本当に有難うございました。

来年もよろしくお願い致します。
それではよいお年を!

 6

・・・とりあえず、年賀状仕上げます。

2009-12-30

364/365

回らないバトン


尊敬する先生のところから勝手に受け取ったバトン。
師走で忙しいだろうと思うので敢えて回さないバトン。
  • 現在のメアドは?

    • リチャード・C・サラフィアン監督の好きな映画とソノ数字(笑)の組み合わせ

  • 現在の着信音は?

    • 電話・・・グリーンホーネットのテーマ(チャンプス テキーラとか、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT シスコとか変える)

    • メール・・会社関係(初代ガンダムのアイキャッチ)友達関係(Jwaveのソレ)親類家族(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT ジニー)奥さん(ザ・ジャム バットマンのテーマ)

  • 待ち受け画像は?

    • 毎朝、時計の時間あわせが日課となっているため、シンプルな日付と時間(時分秒表示)表示

  • 自分の携帯で入力して1番最初に出てきた文字を書こう!

    • あ・・・ ありがとう

    • い・・・ 家

    • う・・・ 家

    • え・・・ 映画

    • お・・・ 遅くなって

    • か・・・ ()

    • き・・・ 九

    • く・・・ くださいまし

    • け・・・ 毛

    • こ・・・ 購入

    • さ・・・ さん

    • し・・・ しまった

    • す・・・ スタッフ

    • せ・・・ センテンス

    • そ・・・ それと

    • た・・・ 助かります

    • ち・・・ 縮む

    • つ・・・ 尽くす

    • て・・・ 手合い

    • と・・・ とりあえず

    • な・・・ 無いと

    • に・・・ 庭で

    • ぬ・・・ ヌードル

    • ね・・・ 猫

    • の・・・ ので

    • は・・・ バックナンバー

    • ひ・・・ 非現実

    • ふ・・・ ファシズム

    • へ・・・ 便意を

    • ほ・・・ 保健所

    • ま・・・ マスター

    • み・・・ ミッシェル

    • む・・・ むしろ

    • め・・・ 銘打って

    • も・・・ 申し訳ない

    • や・・・ やっぱり

    • ゆ・・・ ゆかぬ

    • よ・・・ 用事があって

    • ら・・・ ライブ

    • り・・・ 利用

    • る・・・ ルノー

    • れ・・・ レコード

    • ろ・・・ ロック

    • わ・・・ 笑っ

    • を・・・ を

    • ん・・・ んだから

連日連夜の忘年会でシンプソンズファミリー的なまぶたの状態が、なかなか治らず大掃除やら年賀状書きで、まさに師走な感じを堪能している。

いつの間にやら明日は大晦日。
とりあえずこれから風呂場の黒かび退治。話はそれからだ。

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2009-12-26

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サンタはいる


2009年12月19日(土) 朝日新聞(朝刊)一部引用
19世紀末、ニューヨークに住む8歳の少女が地元の新聞社に1通の手紙を送った。
「友だちがサンタクロースなんていないと言います。本当のことを教えてください。サンタはいるんでしょうか」。それを受け取った「ニューヨーク・サン」氏の編集局は本物の社説で答えた。「サンタはいるよ。愛や思いやりの心があるようにちゃんといる」
「サンタがいなかったら、子どもらしい心も、詩を楽しむ心も、人を好きになる心もなくなってしまう」。「真実は子どもにも大人にも見えないものなんだよ」
送った少女は、のちに教師に成長し校長先生になり、亡くなるまで恵まれない子どもたちの救済に尽くし、彼女の残した奨学金制度によって小さな私設学校ができ、110名の児童の心には「目に見えずとも大切なもの」が生き続けているとのこと。そこで学ぶ10歳の少女が作文の授業でつづった内容。
「デパートで会ったサンタのひげをひっぱったら、取れちゃった。でも、サンタはいないとは思わない。クリスマスになると、わくわくするのはサンタのおかげ。見えなくても、わたしの胸の中にちゃんといる」


幼い頃、家のクリスマスは決まって、すき焼きと銀色の靴下を嫌々履いている飴色した鶏モモが並んだ。
とりあえず、毎年クリスマスケーキはあったが母がひとりで年内をかけて消費していた。

保育所でサンタクロースの存在を初めて知った、ある年のクリスマス。
父は家族で食卓を囲む時間には、既にアルコールの一日の摂取量の上限に達していることがほとんどだった。
アルコール摂取量の上限付近である意思表示は、うつむいてひとりアイアン・クロー*1をしながら、思い出したように初雪の便りが届いたばかりのような白髪交じりの髪の毛を上へ数回かき上げる仕草だった。

その日はひとりアイアン・クローはしていない状態で、この時期うんざりするほど見慣れている魚の切り身を日本の名医のような箸使いで細かな骨をより分け、母に辛うじて薄茶色になるように作られたアルコールのあてにしていた。
私はその日覚えたばかりのサンタクロースのことを、夕餉の食卓の話題としていてサンタクロースの存在について母とがっぷりよつの攻防を繰り広げていた。
誰も箸を付けようとしないクリスマスケーキに、母は文字通り箸を付け巧みな箸さばきでケーキを口に運びながらサンタクロースの存在について受け流し始めた。
受け流す母の態度を感じとって鶏モモに喰らいつくが如くに食い下がった。
母が口にケーキを運んでいる箸の動きにその苛立ちが見え始めてきたときだった。

華麗な手つきで骨をより分けていた日本の名医が、その箸先で白菜の漬物の小鉢の端を、仏壇の前でりん(鈴)を鳴らすように2回音させた。
瞬間的に両目をきつくつぶり両手を頭に乗せて来るべき衝撃を覚悟したが、2、3秒経っても頭に衝撃を浴びることは無かったし、ろれつのまわらない怒鳴り声を浴びることもなかった。恐る恐るきつく閉じた目を左側に座る父のほうへ向けた。

父は薄茶色の液体の入ったグラスを左手でかざして4、5回液体を波立たせ、リトマス試験紙の色が変わるように薄茶色の液体の色が濃い色にならないかと、期待して試しているようだった。
そのグラスを通して母と目が合ったが、母は薄茶色の液体を通して斟酌しようとしているようだった。

丸めて組んだ足の間から浮標として置いたブイと同じ色をしたタバコを一本抜き取り、火を付けて「あのな」潤んだ半目で、「サンタはいない」と言い放った。
愕然とした顔を咄嗟に作り母が餌を待つ金魚のように口を開こうとした瞬間、それを遮るように煙を吐き出しながら「みんなのここにいる」、右手の魚の骨のついた箸先で自身の胸を指した。
「ひとりひとりのここにいる」と自分に言い聞かせるように言って、尻一つ分後ろに下がり吐き出した煙をなんとなく見つめていた。
私は父の毛玉だらけのトレーナーの胸についてしまった、魚の骨をなんとなく見つめていた。

当時の父の年齢にいつの間にか達していることに気づいた。
そんな豪気な父の唯一のクリスマスの思い出だ。

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*1:通常のプロレス技の場合、掌全体で相手の顔面をつかみ、指先で握力を使って締め上げダメージを与え、ギブアップを狙う技であるが、「ひとりアイアン・クロー」の場合、親指と中指を自身のこめかみに当てて、他の手は自然に顔全体を覆っている状態である。新幹線などの通路側の場合、この状態から肘掛へ「ひとりヘッドバット」への繋ぎ技として見受けられる場合もある。

2009-12-25

359/365

クリスマス・イヴ


半月以上前から周到に練り上げた綿密なクリスマス作戦。

ピンク色したシャンパンの泡のように消えていく蕩尽の夜に、臍を噛んでいた若い時分。稀にうまい具合に剥がれなかった銀紙を、ガムといっしょに噛んだときのような痛さも経験した頃。

家族を持つようになってクリスマスは、その雰囲気を楽しむものだと分かった気がする。

横溢する若さゆえの勘違い極まりないクリスマス作戦は、その対象を
複数の
異性から家族へと変えて、プレゼントをあれやこれやと考えることを楽しむようになった。

ただ今年は細君が、子ども達のプレゼントの手配を早々に済ましてしまった。
例年以上に自身が忙しかったから、勢い余ってつんのめって転ばないためなのだろう。
そんなサンタさんはなんだか手持ち無沙汰な状態に陥ってしまい、細君に対するプレゼントもやめると12月初旬に決心した。
1月は(細君)誕生日だし2月は結婚記念日だし3月はホワイトデー*1だし、その時々で穴埋めすればいいやと。

しかし、そうなると逆に手持ち無沙汰感に拍車がかかってしまい、なんだか他人(ヒト)のパンツを履いてる感じで気持ち悪くなったんで、結局プレゼント買ってしまった。
彼女の弾くクリスマスソングメドレーで、毛がに 2ハイ食べれたから良しとしたクリスマス・イヴだった。

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*1:バレンタインデーでプレゼントを貰ったことは無いわけだが。

2009-12-24

358/365-1

ホンダくん-(2)

(ホンダくん- (1) )


体力を蕩尽しつくし、若さという惰性で転がせる気力をもって、夢想だにしなかった仕事量の深淵から辛うじて首だけを覗かせ、うまい具合に泳ぐことが出来ずに溺れかかっていた頃。

唯一の現実逃避の手段は、太陽がつむじを照らし、長い針と短い針が重なってからの一時間だった。

車の限られた空間の中でリクライニングを倒し、未だ丘陵など出来ていない腹の上にアラームをセットした携帯電話を乗せ、素直にわがままな瞼の言うことを聞くことにした。
瞼を閉じることでスイッチが入ったように腹のうえに置いた携帯電話が激しく振動した。
咄嗟にディスプレイを確認すると見慣れない電話番号が表示されている。
意識の半分がわがままな瞼の言うことを聞いている状態だったので心の中で留守番電話に切り替わる時間をカウントダウンした。
数秒後、受話口から「ピッー」という音が聞こえた。目を閉じたまま受話口を耳に当てていた。

「○○工業にミウラです お世話になります 先日ご提示頂きました条件で再度勉強をさせて頂いた見積書を提出致しましたがその後ご検討頂いておりますでしょうか それで急遽申しわけありまs... ピッー」

さすが勉強熱心なミウラくんだった。
前回の反省を生かして出来るだけ早口で留守番電話に意思を残そうとした。

瞼を閉じたまま「...おしい」と思わず声に出した後、勉強熱心なミウラくんの意思が伝わらないことを伝える意思が私にまったく無いまま、意識を一気にリオジャネイロあたりまで飛ばしていた。

▶ 「ホンダくん」 第三種間違電話遭遇(勉強熱心なミウラくん再び)

 ...To Be Continued ...Maybe :=)


今日はクリスマスイヴですね。
メリークリスマス! 良い一日を!

 
D

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銀メダル

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ローズマリー・ウッドハウスさんも思わずビックリなダイアリー100日です。
ちなみにハイクは89日でまさかのハイク越えです。正直驚きです。
皆さんから ☆ や、コメントを頂いたからこそ続けてこれました。
本当にありがとうございます。

これからも、くどいとも言える比喩表現と句読点の位置に首をひねってしまう読みにくい拙い文章ですが、出来るだけ若年性健忘症防止のため続けていこうと思います。
これからもよろしくお願いします :)

 
D

2009-12-22

357/365

主人公は死なない法則


家の細君が先週一週間、歌を歌うために北京へ旅立った
ことをいいことに
ので、寂しい夜を癒すため、溜まりに溜まったDVDを期待して仕方なく鑑賞しようと思っていた。
一日一本でも足りないぐらい埃がかぶらんばかりに積んである中から、どれを観ようかと思いを巡らしてたら、結局あっと言う間に一週間が過ぎ去ってしまった。
ただ、彼女(娘)を寝かしつけるための、読み聞かせのスキルアップが出来たことは確かだ。おかげで最近彼女のお気に入りである、落語の「牛ほめ」「まんじゅうこわい」「やかん」が十八番になってしまった。
それでも先週3本ほど観るこたぁ出来たんだが、なぁ~にね、その3本ともに話題作ってやつでさ、だったらわざわざ日記に書くほどでもあるめぇってんで、勢いで夕べ観た作品の感想なんざぁ書いてみようと思っちゃったわけさ。*1
映画「マックス・ペイン」公式サイト


本作に何の予備知識もなく、後輩が「観ますか?」って聞くんで「どう?」って聞き返したら、私の目を見据えて八時二十分頃の眉毛をこさえう~んと深くうなって大きく左側に頭を捻じ曲げて見せたので、彼の首の筋を労わる意味で借りた一本。
<ストーリー>
最愛の妻子を惨殺された苦しみに耐えながら、復讐のためにその犯人を追い続けるNY市警の刑事マックス・ペイン。クラブで誘惑してきたセクシーな美女や“何か”を知っていたドラッグ・ディーラーなど、手がかりを求めて彼が接触する人物は、次々と何者かによって殺害されていく。そして“羽根”のタトゥー、新種の麻薬、正体不明の男と、この殺人事件の陰に見え隠れする謎を追ううちに、いつしかマックスは危険な迷宮へと足を踏み入れていった。そこは想像を超えたバトルフィールド。死闘の果てにマックスがみた驚愕の真実と真犯人とは……?!

以下、感想箇条書き。*2(ネタばれ有り)
  • 観ていてゲームっぽいと思ってたら原作がゲームだった。
  • 007慰めの報酬のボンドガール、オルガ・キュリレンコ(ナターシャ役)に悶々として期待していたが序盤であっけなく殺されてしまい、非常に残念な思いをした。
  • そんなナターシャの姉を演じるミラ・キュニス(モナ役)が乗る車は、マセラティ。女性が駆ると更に美しい。
  • 主演のマーク・ウォールバーグ(マックス・ペイン役)は「ディパーテッド」、「ザ・シューター」、「ハプニング」など派手さは無いが良い意味で地味(渋いと表現したほうがいいか)な俳優だと思う。本作も復讐のために事件を淡々と追いかける演技はそれと同様。
  • 中盤あたりで大方黒幕は予想できる。「マイノリティ・リポート」のソレね。
  • 新種のドラッグで最強になった兵士あがりのラスボスが一発の銃弾でやられてしまうが、同じドラックを飲んでしまったマックは銃弾を受けても倒れない。たぶん、それは主人公の特権なのだから。
  • 終盤、主人公によって黒幕はビルの屋上に追い詰められる。そして何のヒネリもなくあっけなく主人公の銃弾で命を絶たれる。ここは黒幕の逆転劇(隠し持ってた銃で主人公を撃っちゃうとか)→ヘリコプター助けに来る→主人公悔しがる→黒幕高笑い→ヘリコプター何らかの障害でバランスを崩して黒幕に突っ込むとか、黒幕自身がバランスを崩してビルから転落とかありがちなラストを期待してたので残念。ここはありがちで良かった。
  • 全編にわたって綺麗になりたいという理由でいきなり整形しちゃうような、そんな無駄にお金をかけている感じ。
  • ラストまで中途半端な感じながらエンドロールを観てたが、エンドロール後に続編を期待させる映像などがあるんで注意が必要。
【総評】DVDを貸してくれた後輩の受け答えは正しい

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*1:べらんめぇ口調なのはきっと気のせいです。

*2:「めんどくさいんだけだろ」って人の気持ちを見透かさないでください。




2009-12-21

355/365

サンタはいる


2009年12月19日(土) 朝日新聞(朝刊)一部引用
19世紀末、ニューヨークに住む8歳の少女が地元の新聞社に1通の手紙を送った。
「友だちがサンタクロースなんていないと言います。本当のことを教えてください。サンタはいるんでしょうか」。それを受け取った「ニューヨーク・サン」氏の編集局は本物の社説で答えた。「サンタはいるよ。愛や思いやりの心があるようにちゃんといる」
「サンタがいなかったら、子どもらしい心も、詩を楽しむ心も、人を好きになる心もなくなってしまう」。「真実は子どもにも大人にも見えないものなんだよ」
送った少女は、のちに教師に成長し校長先生になり、亡くなるまで恵まれない子どもたちの救済に尽くし、彼女の残した奨学金制度によって小さな私設学校ができ、110名の児童の心には「目に見えずとも大切なもの」が生き続けているとのこと。そこで学ぶ10歳の少女が作文の授業でつづった内容。
「デパートで会ったサンタのひげをひっぱったら、取れちゃった。でも、サンタはいないとは思わない。クリスマスになると、わくわくするのはサンタのおかげ。見えなくても、わたしの胸の中にちゃんといる」


幼い頃、家のクリスマスは決まって、すき焼きと銀色の靴下を嫌々履いている飴色した鶏モモが並んだ。
とりあえず、毎年クリスマスケーキはあったが母がひとりで年内をかけて消費していた。

保育所でサンタクロースの存在を初めて知った、ある年のクリスマス。
父は家族で食卓を囲む時間には、既にアルコールの一日の摂取量の上限に達していることがほとんどだった。
アルコール摂取量の上限付近である意思表示は、うつむいてひとりアイアン・クロー*1をしながら、思い出したように初雪の便りが届いたばかりのような白髪交じりの髪の毛を上へ数回かき上げる仕草だった。

その日はひとりアイアン・クローはしていない状態で、この時期うんざりするほど見慣れている魚の切り身を日本の名医のような箸使いで細かな骨をより分け、母に辛うじて薄茶色になるように作られたアルコールのあてにしていた。
私はその日覚えたばかりのサンタクロースのことを、夕餉の食卓の話題としていてサンタクロースの存在について母とがっぷりよつの攻防を繰り広げていた。
誰も箸を付けようとしないクリスマスケーキに、母は文字通り箸を付け巧みな箸さばきでケーキを口に運びながらサンタクロースの存在について受け流し始めた。
受け流す母の態度を感じとって鶏モモに喰らいつくが如くに食い下がった。
母が口にケーキを運んでいる箸の動きにその苛立ちが見え始めてきたときだった。

華麗な手つきで骨をより分けていた日本の名医が、その箸先で白菜の漬物の小鉢の端を、仏壇の前でりん(鈴)を鳴らすように2回音させた。
瞬間的に両目をきつくつぶり両手を頭に乗せて来るべき衝撃を覚悟したが、2、3秒経っても頭に衝撃を浴びることは無かったし、ろれつのまわらない怒鳴り声を浴びることもなかった。恐る恐るきつく閉じた目を左側に座る父のほうへ向けた。

父は薄茶色の液体の入ったグラスを左手でかざして4、5回液体を波立たせ、リトマス試験紙の色が変わるように薄茶色の液体の色が濃い色にならないかと、期待して試しているようだった。
そのグラスを通して母と目が合ったが、母は薄茶色の液体を通して斟酌しようとしているようだった。

丸めて組んだ足の間から浮標として置いたブイと同じ色をしたタバコを一本抜き取り、火を付けて「あのな」潤んだ半目で、「サンタはいない」と言い放った。
愕然とした顔を咄嗟に作り母が餌を待つ金魚のように口を開こうとした瞬間、それを遮るように煙を吐き出しながら「みんなのここにいる」、右手の魚の骨のついた箸先で自身の胸を指した。
「ひとりひとりのここにいる」と自分に言い聞かせるように言って、尻一つ分後ろに下がり吐き出した煙をなんとなく見つめていた。
私は父の毛玉だらけのトレーナーの胸についてしまった、魚の骨をなんとなく見つめていた。

当時の父の年齢にいつの間にか達していることに気づいた。
そんな豪気な父の唯一のクリスマスの思い出だ。

 bad-santa-title-screen-small


*1:通常のプロレス技の場合、掌全体で相手の顔面をつかみ、指先で握力を使って締め上げダメージを与え、ギブアップを狙う技であるが、「ひとりアイアン・クロー」の場合、親指と中指を自身のこめかみに当てて、他の手は自然に顔全体を覆っている状態である。新幹線などの通路側の場合、この状態から肘掛へ「ひとりヘッドバット」への繋ぎ技として見受けられる場合もある。




2009-12-18

352/365

初雪  ただしそれは記憶が正しければのこと


骨格筋の持久力の維持向上や筋肥大を目的とした筋力トレーニングを日々努力していたが、所詮 5kgのバーベルにも満たない、瞼の重さを支えることに苦痛を感じ、彼と彼女によって制圧状態にあるが、唯一残された私の聖域に向かうことにした。

小学高学年頃ぐらいから、なぜだか階段の昇降時に頭の中で数えてしまう癖が身についてるようで、昨夜も 9段目の左手に外を覗けるぐらいの窓の高さに達したとき、外の景色が一変していることに気づき、思わず「じゅぅおいぃ~」と声を出してしまった。

彼女を「牛ほめ」と「ちりとてちん」を駆使して*1、おとした時が 22時、声を荒げた今が 24時。
その2時間で景色は、犯罪の疑わしい物的証拠が不十分な状態から、無罪放免になっていた。無罪であったことを祝うように、大小の白色の紙ふぶきも舞っている。

いつもなら右手人差し指を立ててまわしながら、車のルーフに駆け上がり、ムーンサルトプレスを2回連続で雪上に決めてしまいたい衝動に駆られるのだが、今回は逆でムーンサルトプレスを受ける側になった気分に陥った。むしろ膝を立てて自爆を誘いたい気分だ。

今、この時点で冬用のタイヤに履き替えていないのだから。

だからといって、夜なべして手袋編むようにタイヤ交換する気力も無く、翌朝5時に目覚まし時計の朱色したセット針を わざと二、三周廻して最後の抵抗を試みたりしたが、結局諦めて枕に頭を乗せた。

そんな朝から無駄に労力を費やした日であったが、雪が積もっているだけで犬のようなテンションの一日だった。

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*1:読み聞かせの話であるが、最近じゃ絵本に飽きてしまって落語まで手を伸ばしてしまっている




2009-12-16

350/365

教えてください>お勧めの本


先週増やしてしまった積読本など。

犬なら普通のこと (ハヤカワ・ミステリワールド)


デイン家の呪い(新訳版)


廃用身 (幻冬舎文庫)


てのひらの闇 (文春文庫)


ナイトホークス〈下〉 (扶桑社ミステリー)


ダイナー



果つる底なき (講談社文庫)


そんなこんなで、今年は「堅ゆで卵」なジャンルを食べ過ぎて胸焼け状態です。
コレステロール値もちょいと心配。

来年こそは、バランスよく読書を楽しみたいと思っておりますが、どのあたりから手をつけだしたら良いか正直分かりません。

お勧めの本や、作者さんなど、コメント欄でも、インスタントメッセージでも、さりげなくご自身のブログで紹介されても、全然問題ありませんので教えてください。
宜しくお願いします。

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お礼は、とりあえず手元にフェリックスくんガムの「あたり」があるので、それでご勘弁を。

2009-12-15

349/365

ウォシュレットの奥深さ


家の細君が昨日、歌を歌いに北京まで旅立った。

彼と彼女を連れて駅まで見送りに行った。
三人でそれなりに盛大に見送った後、帰りの車の中で彼女が静かになったと思ったら、案の定、宍戸錠はエースのジョー、シクシクと泣き出してしまっていた。

彼が必死に「5回寝ればお土産持って帰ってくるんだから、5回寝たら。だって5回寝ればいいだけじゃん」となだめてくれた。実際は 6回だなんて言える訳がない状況。
結局、「レイトン教授と永遠の歌姫」なる映画を観に行くことで手を打った。

子ども達を寝かしつけた後は、
自由な時間を満喫出来る
たまりにたまった本やDVDを、ひとり寂しく観ようと思っている。

こんな せっかく自由な時間を満喫出来る 時に限って、なぜだか水道周りの水垢や、風呂場のパッキンのカビが妙に気になりだして、深夜黙々と掃除をするのだけは避けようと思う。
ウォシュレットにいたっては、ウォシュレットを外して分解掃除までしちゃう勢いだから危険だ。こんな時に限って。

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2009-12-14

348/365

雨あがり


防犯用のセンサー付き照明器具同様の構造を、頚椎に仕込まれてしまったようで微妙な湿度変化に反応して、たびたび頭痛のスイッチが入る。

翌日、天気が崩れることを予想出来るぐらいだ。カエルよりか正確かもしれない。
車の視界を遮り始めた雨粒を、間欠ワイパーに拭い取られ、垣間見えた溶かした鉛の重いうねりの空色に似た痛みだ。
こめかみに決められたヘッドロックに対してバックドロップで返したいが、万力の如く極められているため、かろうじて自由がきく右手で相手に意思表示してみたい週日だったが、週末は辛うじてロープに振ることが出来た感じだった。

冬時期の雨上がりが好きだ。植物の色合いが増色する感じが良い。

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以前、会社にいた中国人スタッフが、「雨宿り(あまやどり)」とうまく発音出来なかった事を唐突に思い出したりした、そんな冬の寒い日。




2009-12-11

345/365

齢40の習い事


家の細君は、趣味で鍵盤叩いて歌っていたりするが、これ結構忙しい。
細君が忙しければ私もなにやら、これ当然忙しい。
ただ確かなのは、趣味という範疇は既に超えてしまっているということ。

先月、イベントが2つほどあった。*1
その1つ、とあるホテルでとある団体の祝賀会イベントがあった時のこと。

控え室で参加するメンバー(全て女性)が着替える事になり、半ば控え室から追い出された。
控え室から出て左右に小さな個室が並ぶ通路に沿って進むと、向かって右奥に2つのエレベーターが見えるフロアに出た。
タンスに備え付けた防虫剤の匂いを放出する黒い団体が、右から左に流れていた。
皆、体内アルコール血中濃度の高そうな顔色をしていて、その会話と態度は大きかったので殊更大きいホールが左奥にあることは想像できた。
左側2mほど先に壁に沿ってトイレの出入口が目隠し用の仕切りを挟んで見える。
そのトイレの出入り口を望むように真向かいに明かり取り用としてデザインされたスリットの入った壁があり、その壁伝いに背もたれが高くデザインされた椅子が2つ置いてあった。その 1つに腰を下ろして つくねんとしていた。

しばらくして、背にしているスリットの隙間から「今日、奥さん調子悪そうだね」と私に声をかけながら、空いている椅子に体格の良い男性が勢い良く腰をおろした。

イベントのマネージメントを引き受けている方だった。
ヴァイオリンを担当している方のお父様でヴァイオリン教室の先生だった。
お子さん方の年齢だけで判断すると 60歳代は超えているのだろう。
180cmを超える身長と、それにあわせた均整のとれた体格、表情豊かな端正な顔立ち、ジーンズを履きこなしていてカジュアルな装い。
残念なことにヘアスタイルもある意味カジュアルで、すでに頭頂部分の紅葉の見頃は終わっていて、その落ち葉は側面部分からモミアゲと顎のラインを繋いで鼻の下に集められて綺麗に刈られていた。
若く見えるが、それ以上に若く見えることは無かった。

細君の体調不良に関する話をひとしきりして唐突に会話は途切れた。
私は沈黙に我慢出来ず、「娘もヤマハ音楽教室に通ってるんで、息子にも何か楽器を習わせたいんですよねぇ」と出来るだけ当たり障りが無い話を、そっと呟くように吐き出した。
先生は「そうだねぇ...」大きくひとつ頷き、楽器や音楽に関する話を呼吸に合わせ、一気に吐き出すようにひと仕切り話した。
そして大事なことを忘れていたかのように、「えっ、◯◯君(私)は、楽器とか演らないの?」と胸の前でエアギターして見せた。厳密に言えば位置的にエアウクレレだ。
「中学、高校、成人になっても、ちょっとバンド組んで演ってたんですが、まったく...」
「えっ! じゃ、もっぱらコッチか?」と言って、マイクを握っているように空間を作った右手を、あんぐりと大きく開けている口の前にして見せた。
「えぇ...一応、もっぱらソッチです」。
傍で見聞きしてれば誤解しかねない危うい会話だったが、かざした右手を中心に頭を前後に振ってないことが、なによりの救いだったと思う。たぶん。
「これからだってね、決して遅くは無いよ」
「そうですかぁ、だってギターは「バラが咲いた」で挫折したクチですよぉ」、冗談混じりで言って負けじとエアギターをして見せた。
「いや、いや、コーラスを教えている◯◯先生知ってるだろ?◯◯会の。あの先生は50過ぎてからヴィオラ習いだしたんだから、全然遅かぁないよ」

いつの間にやら私の習い事の話になっているのに気づいたが、その事でわざわざ話を止める事も無かった。
「ヴィオラとか、オーヴォエがいいよ、演ってる男性は少ないんだ」先生は続けた。
「ヴィオラはね、ヴァイオリンに比べるとひと回りぐらい大きいから、そもそも男性向きといえるんだよ」
この時点でヴィオラというのは液晶テレビを指すものではなく、ヴァイオリンの仲間なのだという事が理解できた。小雪の笑顔が頭を過ぎった。

「その辺りの楽器(こと)は、全然分からなくて申し訳ないのですが、チェロってなんだかカッコいいっすよね」
「チェロ!!」イタリアの方が陽気に挨拶するような感じで言い放ち、「チェロもね、演ってる男性は意外と少ないんだ」スイッチを ON(いれ)てしまったようだった。「ヴァイオリンと比べると左手のポジションが楽なんだ。だから年を取っていても取っ付き易いと思うよ」、瞬きもしないで一気に言った後、思い出したようにあわてて瞼を必要以上に瞬かせた。
「左手のポジションですか?」
「そそそそ、左手のポジション」先生は何の迷いも無くすっくと立ち上がって、「ヴァイオリンの左手のポジションはこうだろ」とヴァイオリンのネック部分を包むように空間を作った左手を水平に指先を上にして見せた。
気づくと私も椅子から腰を上げて腕組みをしてしきりに頷いていた。
「チェロはこうだろ...」左手を縦にして「運指は縦と横、どちらがやりやすい」語尾をちょっと上げ、問いかけるようにネック部分があろう空間を保ったまま、左手の指をニギニギ動かした。
そして左手を縦横と変えてみせる度に「ほらっ」「ほらっ」と、託すように顎を前後させた。
「えっ!? えっ!? えっ!?...」私はあわてて左手に空間を作り、同じように縦と横のポジションを真似た。
指は自然にニギニギとしていた。
縦横とせわしなく左手を動かしながら、「どぉ?」と嬉しそうに先生はニギニギして言った。
「縦の方が楽でしょ。縦の方がポジション取りやすいし、当然運指もやりやすい。年を取ると横のポジションで運指は酷なんだよ」
「なるほど、なるほど...」左手を縦に横にニギニギしながら納得した。
しばらくの間、互いに向き合った状態で左手を縦に横に構えた格好のまま、音楽の話で盛り上がってしまった。
大の大人2人でトイレの前で肩の高さに左手をかざして、ニギニギしてたって事だ。ニギニギ。

その日は、ニギニギしながら習い事をして得した気分になった日だった。

芸術家と、そうでない者の明確な基準は設けられていないが、手首から先の造りが違うと言う事は確かなことだと思う。

 
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2009-12-09

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ちょっと色々あって暇だったんで、とあるtwitter先につぶやいていた。
そんな つぶやきの一片。
  • 一昨日、コタツの中で娘に耳打ちされた
  • ナツヤくんという男性にキスを7回されたこと
  • 結婚しようと囁かれ、考えておくと答えたこと
  • ママには内緒ね、絶対にと、念を押された
  • そんな、下の歯が一本抜けたばかりの娘
  • 義弟と息子が一緒に風呂に入ったとき
  • 息子がそっと好きな娘を義弟に耳打ち。浴槽の中で
  • はるなちゃんて娘らしいですよ、義弟が内緒で教えてくれた
  • 昨日、息子と一緒に風呂に入ったとき、さり気なく好きな娘を聞いた
  • 今はいないと、きっぱり
  • はるなちゃんは?と、義弟に聞いたと言うと
  • 膝裏に的確にローキックを3発くらって悶絶
  • ママには内緒だよ、絶対にと、念を押された
  • そんな、そろそろ矯正が必要な息子
  • なぜ、ママに内緒にするのかが非常に気になったり
  • それ以上にナツヤくんが気になったり
  • 10年前に履いていたジーンズが入った
  • 喜び勇んで履いて出社した
  • 用を足した後、したたかにチャックに挟んでみたり
  • のた打ち回ってみたい衝動に駆られたり
  • チャックに狩られた、いや刈られたことになる
  • 今日見た夢
  • 見合いをした夢
  • 相手は吉瀬美智子で
  • 目覚めたら切ったばかりのエンジンのように
  • キンッキンッキンッて音立ててるような状態で
  • 貧血起こしそうな状態は久しぶり
  • 未だに見合いに憧れる、齢40歳既婚者
  • ここだけの話、小学校高学年~中学にかけて漫画を書いていた時期がある
  • ジャンプとチャンピオンに二桁レベルで投稿してみたり
  • 小説じみたものも書いてたり
  • 中学一年の頃、国語の先生に見せて指導受けていた
  • その頃の風体と不釣合い極まりない、そんな夢見がちな頃
  • 小学校の頃、この時期寒さに縮こまる君を
  • ドリチンと呼んでいたことを懐かしく想うよ
  • チェブラーシカとチュパカブラは
  • 大して大差はないよ
  • ほっぺにヒゲが一本皮膚に埋め込まれるように生える
  • 毛抜きでホジって摘出したときの喜びは
  • うまく言い表すことができない
  • たぶん、予想を上回る耳垢が発掘された時と
  • 似ているのかもしれないし、決してそうじゃないかもしれない
  •  奥さんが、ご婦人特有のちょっとした手術するにあたって
  • 担当する先生から手術の説明があるってんで
  • 14時50分に県立病院の産婦人科前待ち合わせ
  • 15時になっても奥さん姿を見せず
  • もしや婦人科と産婦人科って別の場所?メールしたら
  • 昨日の今日なのに、当の本人すっかり忘れてるし
  • 30分遅れで手術の説明を聞いた後
  • 手術説明書なる書面の同席者氏名と続柄欄に
  •  「主人」と書いてしまったり
  •  「夫」と書こうとして「失」と書いてしまい
  • あきれられる、そんな「夫」
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2009-12-07

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Stay Gold


一昨日、彼女の最初の歯が抜けた帰り道、ホームセンターに寄った。

奥さんが、大きなカートをペットコーナーの陳列棚の前に止め、顎を右手人差し指と中指の間に乗せて、右ヒジを左手で抱え込んでから1分経った後、「11歳からの」とか、「柔らかフレーク」と表記されたキャットフードを、次々にカートへ放り込むのを横目に見ながら、手持ち無沙汰のため、傍の柔軟剤の匂いサンプルを子ども達と嗅ぎまくっていた。

ひとしきり、匂いサンプルでいい感じで気持ち悪くなってきた時、「中古DVD、VHS激安」のワゴンが目に入った。
積まれているモノや、そのジャンルの大半は想像できるが、プロフィールの趣味の欄に「映画」となんら迷いも無く入力する人たちは、とりあえず立ち寄って、一つ、二つは手にする比率は何%ぐらいだろうと考えながら、三つ、四つと手にしていた。
話題作と一字、二字違いのタイトル作品や、思うほどレンタルされなかった話題作、「やくざ」の文字が躍るタイトルなどの山の中から、懐かしい想いとともに発掘した作品。
ビッグタウン [DVD]


ビッグタウン(1987) - goo 映画

マット・ディロンと、ダイアン・レインの青春映画の最終章?的な作品だと思える。
マット・ディロンのピラチン風な着こなしに憧れ、ダイアン・レインにお世話になった思い入れのある作品の一つだ。

なぜ、こんなワゴンに埋もれてるんだぁっ---!と、思わず絶叫しそうになりながら、中古980円を付けるDVDの微妙な値段表記を前にして、前歯に一つの空間が出来立ての彼女にズボンを引っ張られ、はたと我に返り、思わず山積みの奥深い部分に押しやってしまった。

83年に「アウトサイダー」で共演、「ランブルフィッシュ」で恋人役。84年「ストリート・オブ・ファイヤー」(ダイアン・レイン)、87年「ビックタウン」で共演、89年「ドラックストア・カウボ-イ」(マッド・ディロン)。
共に83年以降、数年間低迷期を迎える。
マット・ディロンとダイアン・レインのファンにとって、StayGold を願っていた頃だ。

家に帰ってアマゾンで確認したら、「ビックタウン」 525円(国内送料無料)!。
奥さんが、キャットフードをカートに放り込む勢いをこの瞬間に理解しながら、はたと気づくと「アウトサイダー」、「ストリート・オブ・ファイヤー」もカートに入っていたり、「ランビルフィッシュ」を予約してみたり。

なんだか、無駄にあたふたしてしまった一日であった。

年末年始は、マット・デュロンとダイアン・レインと過ごすことにする。
これは私自身の Stay Gold ために非常に重要ことだ。

 
D




2009-12-05

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今日は、彼女の幼稚園最後の生活発表会だった。
終始、笑顔で楽しそうに歌や、踊りを見せてくれた。

昼ごはんをファミレスで食べてたら、幼稚園最後の生活発表会の日、最初の歯が抜けた。

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最近、彼女からデコメが送られてくることを心待ちにしている。

2009-12-03

338/365

鳴らない携帯電話


昨日、出張明けでナチュラルハイな真向かいの同僚に、「子どもにさぁ、お父さんのケイタイ鳴らないねって言われたんだけどさ、鳴る?そうそう鳴らないよね」と聞かれた。

ちょうど襲い来る睡魔の誘惑に成す術を無くし、必死に脳が要求する酸素の量を鼻孔開口許容量と、左側の口元のみを下に向けてこれを受け止め、涙目で最後の砦を必死に守っていた時だった。
この時ばかりは、テンパっているときにバリトンでメール文書を読みあげてしまう、そんな彼が救世主に見えた。
「普段は、特別なことが無い限りマナーモード設定にしてるけど、目覚ましのアラームを設定してるんで毎朝鳴ってるよ。ちなみに一昔前の金曜ロードショーのオープニングなんだけど聞く?」と答えた。

 
D

同僚は、資生堂CMのアンジェリーナ・ジョリーのように、左眉だけを物理的可動範囲上限部だと思われる部分まで引き上げて、PCモニター影から見据えていた。
モニターの影で口がだらしなく開けられていることは、容易に想像できた。
三日月を45°に傾けた目を造りながら、「...だからさ、ほら、ケイタイが鳴らないってぇ...」と、説明不足を必死に反省しながら続けたので、「わりぃわりぃ、楽天のポイントとか、TSUTAYAの新着とかでメール来て、結構鳴るよ、鳴る」と答えると、PCモニターから覗いている眉毛が十時十分に変わるのが見えた。
さすがに、ここまでかと思い「~うん、昔(独身時代)ほどは、流石に鳴らないよなぁ~最近は」と答えると、「だよな、そうだよなぁ~」と、自分だけでは決して無い事を素直に喜び、安心した様子だった。
「ただ、「昔(独身時代)ほど」のレベルは人それぞれだけど」という言葉をゲップが出ないことを祈りながら、そっと喉元で飲み込んだ。

そもそも、ケイタイメールが苦手だ。ましてデコメなどもってのほかである。
元オリックスの清原似で生え際のベジータ化が急速に進み、会うたびに別人と化している本社の同僚から、若い娘と見間違うようなデコメが送られてきた時には、さすがに卒倒しそうになった。
また、本社総務担当(男)から出張先に、「(*^□^*) ☆ぉつかれさまですぅ~★ ♡...キラーン」と、いう感じで無駄に動いている文字で送られてきた業務連絡を見て、その場で折りたたみ式携帯電話のヒンジ部分を支点にして、腕ひしぎ逆十字固めを決めそうになったこともあった。

デコメが悪いと言う訳ではなく分不相応に、ということだ。
だからって、デコメをもらって決して嫌な気にはならない自分だったりする。

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337/365

ホンダくん ー(1)
  • 前のブログでダラダラと書いてた。
  • 度々途中で飽きたりしてまとまらなかったりした。
  • リメークなどというハイカラな意味は無く単に書き直したい。
  • たわいも無い記憶だからこそ記録しておきたい。
  • ネタにこまったのかと言う問いには即答できない。
  • ただこの日記限ったことでは無いがそれ以上にとても稚拙な内容。

10年ぐらい前。

不意に西日を顔に受け、思わず梅干を口にしたような顔をしながら、車を外注先に向けて走らせていた。

昼飯を食べた後で、10時10分 ±7分程度で走らせることの出来る道だったので、これ当然と社交辞令も無しに強烈な睡魔に襲われていた。

突然、助手席で初夏だというのに小刻みに震えながら、電子音を放って携帯電話がその存在をアピールした。
思わずビクリと体を反応させてしまい、その反応に対して頬を赤らめながら、誰に向けるわけでもない笑顔で携帯電話に手を伸ばした。
ディスプレイに発信先の電話番号だけが表示されていた。
受話器が、斜めに中空に浮いた絵柄のボタンを押して受話口を耳にあてた。

「ホンダくん?」

タバコを最低一日一箱消費させ、晩酌も毎晩欠かす事はないであろう男の声だった。
私の名前は、ホンダでもトヨタでも、ましてニッサンでもなかったが、咄嗟に反応できないでいると、男は続けた。
「昨日の会議での件で、ひとつ確認なんだけど~...」
「~ぉ」の母音の響きに嫌悪感を感じながら、「どちらにお掛けでしょうか?」と遠まわしに「ホンダくん」ではないことを告げた。
「ぉ...っと、こりゃ失敬致しました~...」と唐突に電話は切れた。
「...失敬って」と何回か口に出しながら、黄色車線であるにもかかわらず、追い抜いていった車の、いつまでも点滅し続ける左側ウィンカーをしばらく眺めていた。

▶ 「ホンダくん」 第一種間違電話遭遇


失敬されて一週間ぐらい過ぎた日。

午前中早い時間に、会社に届くはずの荷物が届かない。
運送会社の営業店に問い合わせると、配達は午後になるとのこと。
配達を待ちながら、会社の中庭でバレーボールに汗するような状況ではなかったので、急遽営業店止めに変更して直接取りに行くことにした。

運送会社のトラックヤードで昼便のトラックから、直に荷物を受け取ったが、その荷物を外注先へ運ばなければならなかった。

労働基準監督署の監査対象であれば、是正勧告書が発行されるぐらいの激務をこなし、パワハラを受けていると思われる社用車に乗り込むと、ダッシュボードの上で穏やかな日差しを受けている携帯電話が、波間で漂うブイのように申し訳無さそうに不在着信があることを点灯させて知らせていた。
外注先からだろうと思い、ディスプレイを確認すると見たこともない電話番号と、留守番電話が残されていた。
とりあえずギアーを入れ、留守番電話の操作をしながら車を走らせた。
「...お世話になっております、○○工業のミウラです。ホンダさんからのお見積もり依頼のあった件ですが...(雑音)...勉強しましたので(雑音)...明日の...」

 < ピーッっ... >

聞き違いかどうか、確認のために3回程聞きなおした。
私が知る限りの取引先には、勉強熱心なミウラという男性に知り合いはいなかった。
間違い電話であることを伝えようか迷ったが、信号を一つ通過した時点で既にどうでもよくなっていた。
なにより、電話をかけて勉強の妨げになったら悪いと思ったからだ。

▶ 「ホンダくん」 第二種間違電話遭遇


 ...To Be Continued ...Maybe ;p


今日は寒い雨の1日でした。
 
D




2009-12-02

336/365

ざっかん。【雑感】*1
思いつくままに書き始めたが、結局、収集がつかないダイアリー。 又は、その様。

先日、会社で高等学校(就職担当)の先生と話す機会があった。

話する中で、以前ニュースでも流れていた子どものコミュニケーション能力の著しい低下について話題となったが、子どもに限らず、コミュニケーションを取れない先生が多くなっているらしい。
授業は出来ても、ホームルームは出来ない先生が急増しているとか。

ここ何年か入社してくる新入社員は受け答えを単語で終わらせるので、会話が成り立たない。
正式配属前の基礎教育を担当しているが反応が無い。打っても響かない。
ティーバッティングでなるべく打ちやすいよう下からボールを放っているのに、ボールにカスりもしない。バットにボールを当てる気が無い。持ったバットを振ってるだけましなのかもしれないが。
挙句に場を盛り上げるための話は、スニーカーでスケートリンクを歩いてしまうようなもので、度々したたかに後頭部を打ってしまう事も多々ある。

感情を絵文字でしか表現できないということだ。

ここ最近、取引先の営業担当と打ち合わせする際、気になる言葉がある。
相槌と共に発せられる「~なるほどですねぇ」「えっ、まじめにですか」の2つ。
「まじめにですか」は「マジで」の丁寧語として使ってるのだろうと思われる。
前に「~なるほどですねぇ」が気になりだして、思わず打ち合わせテーブルの下で指折り数え担当が帰った後、折角なので貰った名刺の裏に「正」という字を書き込んでおいた。

「正しいという字は「一つ」「止まる」と書きます。どうか一つ止まって判断できる人になって下さい」(金八先生)。

 336*1:伊坂幸太郎作品(陽気なギャングの日常と襲撃)の
パクリ
オマージュ




2009-12-01

335/365

最近のダイアリーの更新頻度は、高校生の頃の出席日数を遥かに越えている。

若年性痴ほう症の発症防止のため、極力更新していこうと思っているが、引用も無く無駄にスターを撒き散らしたり、アップした写真がことごとくピンボケだったりしている場合は、若年性痴ほう症どころの騒ぎじゃなくなる可能性もあるので、どうかコメント欄で知らせて欲しいです。お願いします。

元来、書くことは嫌いではない。

むしろ書くことは自体は、好きしれないが、考えて書くことは非常に苦手で、それは下書き一覧が物語っている。

思いつきで、思ったことを勢いで書いてる。
よって誤字・脱字は勿論のこと、接続語が無駄に多用されたりする。句読点の付け所も微妙だ。

ごめんなさい。

これからは見えない大陸の上で、しゃろんさんが一人歩きして迷子にならぬよう気をつけたいと思う。

そんな冬眠前の家のカエルくん。

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