2010-01-31

週末のリバーブ

いや、なんとなく近くの神社の階段を上がったら、根を上げなかったが息が上げてしまっただけの話。
そしてなんとなく撮った写真。最近てんで撮ってなかったから。

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来週は白鳥さんたちがそろそろ帰りそうな感じなんで撮りに行こうかな。

2010-01-29

三日月蹴り (前蹴りと廻し蹴りの中間の軌道を通る蹴り技)

  • 降って湧いたようなこと

    • 風呂で身体を洗っていたら、何かの拍子にシャボン玉が放たれたような引越し話
    • 今住んでいるところから車で10分程度の場所
    • 隣の大型スーパーマーケットには数百歩、公園には数十歩の距離
    • ただし家の造りは純和風
    • 敷地内、庭の隅には事務所に使ってた小さな建屋があって、そこを改造してスタジオにすることに細君はシャボン玉を膨らます
    • 本棚に囲まれた3畳程度のスペースの確保と、結構な広さのある庭を英国風にしたいと考え、まずはターシャ・テューダーさんの本を買うことから始めようと私はシャボン玉を膨らます
    • ただ、細君はうちのご老体 *1 に無駄なストレスを与えたくないし、いまの家で最期を看取ってやりたいと思っている
    • 今のところ放たれたシャボン玉は、浴槽に張ったお湯の上で割れずにユラユラと揺れている状態
    • 但し、それはいつ割れてもおかしくないようなシャボン玉


  • 涙腺を刺激するようなこと

    • 今朝、車で通勤途中にFMで耳にしたニュース
先週米政府は、地震前から手続きに入っていたハイチからの養子縁組実施を迅速化するという緊急計画を発表した。
ハイチ地震で米への養子縁組が加速 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com

    • 前になにかの映画DVDを観ていて最新映画紹介で目にしたムービー

この道は母へとつづく [DVD]


    • 予告なのに思わず涙してしまい機会があれば観たいと思っていた作品

    • 前述のニュースになんだか背中を押され帰りにレンタルビデオ店に寄り道することにした
    • それと忘れずに「バウンド」を一緒に借りなきゃ雨姉さんに叱られる


  • きゃっきゃっうふふと胸躍るようなこと

    • 消え入りそうな引越しの話とか、彼がプラモデルに興味を持つようになったとか、彼女が寝る前にウサビッチの「第18話 ダンス注意」を観れば寝るようになったので、読み聞かせによる寝かしつけという呪縛から開放され22時以降の時間を確保できるようになったとか、あきらめていたチェストバスター(エイリアンの幼体)フィギュアが彼の昔のおもちゃ箱から無事な姿で発掘されたとか、春が見え隠れするような陽気になってきたとかで、最近めっきりきゃっきゃっうふふぅな感じだ
    • むかしに観たもの聴いてたもの読んだものを探す時間を逆に楽しんでいたり
    • 今週末はカメラをさげてチャリンコにまたがろう、そんな気分なことはたしかだ

D


*1:年齢21歳の去勢済みの♂猫。人間年齢に換算すると御年105歳ぐらいになるらしい。尻尾はまだ一本。

2010-01-28

ホンダくんー (3)

ホンダくんー (1)
ホンダくんー (2)

戸籍謄本や住民票の変更するに至るまでに 8kgほど体重を減らしてしまった。
減らした神経は測りえないものであったが、少なくとも外で生活していた 4年分は、それに充当すると思われた。
肉体的、精神的にも、減らしてしまったものを補うため、水を張ったタライに乾いたスポンジを放り込むように、寝る間を惜しんで過ごしていた頃。

勉強熱心なミウラくんから2度目の電話を受けて 2、3日ぐらい経った晩。

右も左も分からぬ場所で、若いグレート・デーン *1 のリード(紐)を手渡されて散歩を命じられたような、年の差のある相手とデートした疲労感を様々なところに感じながら、実家の自室への階段をあがるとドアが15cmぐらいの隙間をつくっていた。

ドアを開けると、ベッドの上で掛け布団の一部が即座に反応して、<このベッドに寝ることは許してやろう。ただし寝返りをするときには慎重にすることだ。それは長い時間をかけてベットまで誘うことの出来た女にしている腕枕から腕をそっと抜くときのようにだ。それが条件だ>「ニャー」と暗がりに乾いた声(なきごえ)をあげた

指折り数えて6時間は眠れることを確認した後、目覚まし時計の脇に携帯電話を置き、神経質で恰幅のいいルームメイトが、寝息を立てているあたりに慎重に足を差し入れ、枕に頭を乗せた。

朝7時42分発の電車が出発する合図の音。そのけたたましいベルの音は別珍に絡まっている埃のような高校時分の記憶。反射的に左手を伸ばし、枕もとの目覚まし時計が置いてあるあたりを何度か叩いてみたが、ベルの音は鳴り止まない。

強情で評判な瞼をこじ開けることに尽力しながら、暗闇で点滅する青色したあたりが音の発信源であることを確認した。転げ落ちてしまった目覚まし時計の緑色した針は 3時20分あたりを指していた。

左手親指を閉じた部分に押し込んでヒンジを開放させ、ディスプレイを確認すると見知らぬ電話番号が表示されていた。

寝ぼけている場合、時として信じられない行動をとってしまうことが多々ある。

昔、友達が家に遊びに来た時に寝ているところを起こされ、寝ぼけた状態で目の前にあったコタツの足を全部外し、コタツ布団もキレイに折り畳んで押入れに片付け、顔を洗いに行って部屋に戻ってコタツが無いことに気づき、寒さに縮こまる友達に、コタツをどこに隠したか激しく問いただして大喧嘩したことがあった。

長くなってしまったが、端的に言えば寝起き状態で受話ボタンを押してしまったってことだ。

「   ...ホンダさん」。

吐息を含んだ女性の声だった。
ティッシュでつくった「こより」で鼻腔をくすぐられるような、甘ったるい香りを受話口から感じた。

「...ぁわたしぃ...ナミですぅ~」。

咄嗟に過去30年間 *2 の自分女性史で「ナミ」という女性を検索してみたが、残念ながら「該当無し」という結果に終わった。

「...今日は色々とありがとう。とても楽しかったですぅ~...」。

受話口から発せられる南の島のお土産に貰ったチョコレートのような声と、そのちょっとした隙間で感じられる「ナミ」という名の女性宅の生活音にしばらく耳をそばだたせていた。

「...えっ、ホンダさん?」

ちょうど何ヶ月か前に経験したばかりだったが、また家を追い出されてしまった気分になった。

「すいません、ホンダさんじゃありません」

甘ったるいチョコレートが喉元で絡んでいるような声に、落花生の赤茶色した薄皮を喉元にはりつかせてしまったように答えた。

「...えっ!、あっ!やだ!すいませ~ん...  (プツリ ツーツーツー・・・)」

その声の余韻にしばらく浸りながら、「ホンダくん」という見知らぬ人物にジェラシーを抱いていることに気づいて、思わずいつものように寝返りをうってしまい足元のルームメイトに「ミャー」と注意をされてしまった。
  • 最低1日/箱のタバコと晩酌をかかせないであろう上司がいる
  • 「ミウラ」という勉強熱心な取引先担当がいる
  • 「ナミ」という携帯電話からでも咽ぶような甘い香気を放つ女性
「ホンダくん」なる人物像をあれやこれやと想像していたら、その日2度目の目覚まし時計を探してしまうことになった。

▶ 「ホンダくん」 第四種間違電話遭遇 (女性の影が見え隠れした夜)


 ...To Be Continued ...Maybe =:p

  23


*1:大型犬の一犬種。大きな体格と穏和な性格の家庭犬として知られる。
*2:当時。

2010-01-27

独り言ち

先日、コレ(ラブリーボーン - 今日は死ぬにはいい日だ)書くために調べてたら、「あら、やだ!奥さん!大変!大変っ!」って16ビートで地団駄踏みながら、

予約ポチリ。
先ほど無事に届きました。 笑

[asin:B0032VFE8M:detail]

パッケージプリントの滲み具合がなんともいい感じでチープさを醸し出してます。
「米国編集版」という表記も気になるところですが。

今夜はバズーカで羊がメーと鳴くところを堪能したいと思います。

あとは「ブレインデッド」の再発を待つばかり。

ブレインデッド [DVD]

2010-01-26

ミイラ取りがミイラ

2つ上の先輩が営む衣料品店 *1には、若い時分の縦割が痛いぐらいの関係だったからかどうかは定かではないが、ちょこちょこと顔を出す。
極稀に大きな買い物するが、それはクリスマス前だったり、先週末のことだったりする。それはきっと細君へのプレゼントのため。

  • アイリッシュセッターに良く似た雑種
基本的に靴はブーツが大好きなのだが、子供が生まれてからは、足の出し入れし易いものや、いっしょに遊んだりすることを考えると、自然とつま先はスニーカーを向いてしまう。

ブーツを履いてサッカーボールをトゥーキックで蹴ることは、さすがに私でも躊躇してしまう。それ以前にサッカーのパス練習が成り立つはずも無い。

私と苦楽の跡を顔にしたそれらのブーツたちは、荷馬車に揺られることは無いが、義弟や後輩にドナドナと貰われていったりする。
そうでもしないと増え続ける靴たちは、容赦なく不燃物扱いになるのだから。

昨年12月、意を決してクリスマスプレゼントを選びに行った際のこと。
(参考:359/365 - 今日は死ぬにはいい日だ

色々と悩んでいた先に、随分前に里子に出した赤茶色したアイリッシュセッター*2 を目にした。よく見るとブーツじゃなくて、それはスニーカー。

細君へのプレゼントを
適当に見繕って
決めて、シューレースのヒモを調整した時点で購入を決めてしまったスニーカー。

家に居座る黒のアイリッシュセッター。ご老体。

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里子に出した赤茶に良く似た子。*3 一応レザーだったり。

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ソールパターンも同じだったりで思わずニヤリ。

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話のタネやハズシのために結構出番が多かったり。

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店長(id:mini386 さん)の辛口ファッションチェックお願いします 笑


  • ジョン・ルーリーに憧れて
そして先週、今週末が細君の誕生日なのでプレゼントを選びに行った。
ある程度、事前に相談してたんですでに数点選定してあった。

選びながら目にした先にアーガイル柄。袖を通した時点で購入を決めてしまったカーディガン。
気分は「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のウィリー。

 stp

たぶん、劇中のカーディガンは色鮮やかなモヘヤなのだろうけど、購入したのは黒ベースのアーガイル柄がフロントに施されいる細身なタイプ。
これに細身の千鳥格子柄のパンツを合わせ、マーチンのサイドゴアブーツを履いて、黒のニューヨークハットを被って、カーキ色したモッズコートはあえて合わせずに黒のショートのトレンチコート。全体的に色が落ち着きすぎてるので、首元に3色使いのモッズっぽいラッセルマフラー。

そんな格好して「リミッツ・オブ・コントロール」を観に行こうと考えてみたり。
(「リミッツ・オブ・コントロール」については雨姉さんのダイアリーはてなダイアリー で紹介されてます)

ここまで書いててインナーを決めていなないことに気づいたり。


*1:ハイカラな言い方をすればインポートカジュアルショップとかセレクトショップというらしいが声に出すと結構恥ずかしいのであえて衣料品店と表現

*2:シューズブランド REDWING 8875のことを指す

*3:シューレースひとつ通してないので違う感じに見えますが




2010-01-21

週末はこのざま

  • 本とか
今年は「バランスのいい読書宣言」に従って色々と読んでます。
先週、おじさん好きを公言する2名の女史に「まずは原作本を読みなさい、話はそれからよ」と間接的な御達しがあって Amazonから週末に届いた本。

アメリ


ジョニーは戦場へ行った (角川文庫)


ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)


最近、床についてから、布団の中で若いときのソレとは違うモノ*1 ばかり、いじくりまわしていて積読本が増える一方です。それはそれで健全かもしれませんが。
しかし、そんな iPod touch のお陰で青空文庫が身近なものなり、芥川龍之介とか太宰治を昼休みにあらためて読んでみたり。

  • 寒さとか
日本一の寒がりは秋田県民、寒さに強いトップは岩手県民―。気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)は、身に着けた衣服や防寒具の数から、都道府県別に“寒がり度”を比較した調査結果をまとめた。goo
ちなみに、その下で目にした「テンションの高い人が多そうなイメージの都道府県」記事では、岩手県は 47都道府県中 37番目と残念な結果。

夕餉の食卓で、「鰹のたたきに生姜がついてないよ、しょうが(生姜)ねぇなぁ」「醤油かけすぎだって?しょうゆー(醤油)なよ」「おっ!冷蔵庫にメロンが、あんです(アンデス)」などという、いわゆる「おやじギャグ」を日常的に聞かされている家の子供らは、精神的にも寒さに強いと思ったり。


*1:ipod touch

2010-01-20

時にそれは抜け出たかもしれない

しかしさ、良かったよ、無事に手術が済んでさ。本当に良かった、安心したよ。
えっ、そんな大袈裟にだって? そりゃそうだよ、盲腸を切るぐらい簡単な手術だって説明されたところで、俺の腹ん中じゃ、まだ見たこともない盲腸を養ってるわけだし、生まれてからこの歳になるまで、点滴すらぶら下げたことだってないんだから。最近の俺の夢は、点滴を引いて歩くことだったりするんだから。

まして、手術の前?、いや前の前の晩かな?、あんなの見ちゃったんだからさ。
えっ? あっ、あんなのって? あーまぁいいか、無事に手術も終わったことだし。

うん、手術の前の前の晩だと思うよ、たしかね。
子供たちとアメペーしてて、「3」を続けざまに4枚出されて負けた後、2人におでこにデコピン喰らって悶絶した日だから。そうだ、そうだよ。
えっ、あぁうん、たしかにね、どうでもいい話しだ。そう、その悶絶した晩だ。

その晩さぁ、 横向いて寝てたら「パパ、パパ」って言いながら、右肩を揺らされて起こされたんだよ。なんだよぉ しばらく入院するから寂しいのか、しょうがないなぁって目を覚ましたら、ママじゃないわけよ。
えっ?馬鹿じゃないのって? うん、たしかにそりゃそうだ。
そんなことありっこないって?そんな寂しくなること言うなよ。

あっ、ごめん、ごめん、それでね、振り向くと○○(息子)だったんだ。
そうなんだよ、寝たら起きることなんか滅多にないんだけど、小声で「ねーねー、あそこにいるの誰?」って言うんだよ。入口の引き戸んトコ見ながら。
そうそう、ママの寝てるちょうど足元のあたり。

枕元から眼鏡を探し出して、入口んトコ見たら、確かに人影みたいなのが見えるんだよ。ちょうど正座した格好で、全体的にボーっとした感じで白くてユラユラ揺れてんのさ。

咄嗟に「ママじゃね」って答えたけど、2人して右側見たら、○○○(娘)の隣にママは寝てるわけ。○○(息子)は、怖いって言ったけど、怖いことはなかったし、○○(息子)も言うほど怖くない感じだったな。

それで? うん、しばらく見てたら、だんだん薄くなってって、スーって下のほうから消えたの。ほんと、ほんと、2人して見てたんだもん。

それから、○○(息子)が喉がスゲー乾いたって、そこの引き戸を開けて台所に降りたの。その時に時計見たら、2時26分だった。

水飲みながらさ、ママが手術前だから、ママにも、○○○(娘)にも、ばーちゃんとかにも、絶対に言わないでおこうなって、心配するから。
手術が済むまで、パパと○○(息子)の男同士の秘密だぞ、わかったかった?って。
そうそう、○○(息子)は、最近そう言う言葉に弱いから、素直にわかったって。

一体なんだったんだろうね って言いながら、階段上がって布団に入ろうとしたら○○(息子)が、ママの顔を覗き込みながら、「パパ、パパ」ってよぶわけ。
ママの顔を指差して「これ、これ」ってね。なんだろうって思って、ママの顔を覗き込んだら、口をガーって開いておいしそうな顔して寝てるわけ。

小声で「なに?」って聞いたら、「さっき見たのはママの生き霊だよ。ここから抜け出したんだよ、きっと」って。いや、まさかじゃないよ、俺もそう思ったよ。
少なくとも、俺と○○○(息子)は信じるね、あれはママの生き霊だ。

そして○○○(息子)が、「なんだか、セミの抜け殻みたいだもの」って言うからそれで確信を持ったんだよ、ぜったいにママの生霊だってね。

※画像は本文とは直接関係ありません。

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2010-01-19

ゆめのくまさん

物心ついた頃から「熊」が出てくる夢を見るようになり、その「熊」は私の成長過程で頻繁に夢の中に現われた。

  • 幼少期 -物心ついた頃から小学校に就学する間ぐらい

    • 当時、庭同然に遊んでいた近くの山
    • 「熊」に追われて山頂に向かって必死に逃げている
    • 時折、助走をつけて平泳ぎでお腹を地面にこすりながら超低空で飛んで逃げる
    • ただし「熊」の実体は見えず「熊」という存在

  • 少年前期 -小学1年~3、4年生の頃

    • 山頂に向かう途中、左におれる小路を抜けると収穫が終わった寒々とした畑に出る
    • 右に山の斜面があり正面の一段下がったところに青い屋根した友達の家が見える
    • 右奥には農耕具が収められているであろう、車のタイヤが 4つ5つ屋根に乗っかった小さな小屋がある
    • その小屋の裏と山の斜面の間に身を隠す
    • 幼少期同様に「熊」は姿を見せず

  • 少年中期 -小学高学年から中学1年生の頃

    • (少年前期の続き)身を隠していると小屋の影から「熊」が姿を見せる
    • 姿をチラと見せるだけで全体像はハッキリとしない
    • 深い井戸の底に映る漆黒の影ように「熊」という存在を感じさせただけ

  • 少年後期 -中学2年~高校3年生の頃

    • (この時期「熊」の出る夢は激減する)
    • まれに幼年期から少年中期まで見た夢を通して見る
    • この時点でまだ「熊」の全体像を見せていない

  • 青年前期 -18~23歳の頃

    • 大切なものを思い出す様に幼年期から少年中期までの夢を通して見るようになる
    • 小屋の裏に隠れることなく小屋の引き戸を開け、独自の鼻を突くにおいが充満する中に入る
    • においの主である漬物樽の陰にクワを片手に息を殺して隠れる
    • 突然、右側の壁を破って「熊」の手が迫る
    • その手をすんででかわしてクワで破られた壁を破壊して転げるように外に飛び出す
    • 瞬間「熊」の姿が目に入る
    • 身長180cmに満たない内股したマレーグマ
    • 雑巾をキツく絞ったときのように汗をかいて目が覚める
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  • 青年中期 -24~28歳頃

    • (青年前期からの続き)「熊」は両手をぶんぶんと振り回しながら攻撃して来る
    • 鼻先で辛うじてかわしてカウンターでパンチを打ち込む
    • 何発もパンチを打ち込むが効果はまったく無い様子で不適な笑みを浮かべている
    • くやしくて泣きながらパンチとか平手とかを必死になって打ち込んで目覚める

  • 青年中期 -28、29歳ぐらい

    • 刈り取りの済んだ殺風景な田んぼが左右に広がる一本道をただ真っ直ぐに車を走らせている
    • ふと目をやった1km先右側の田んぼで10mぐらいの大きさの「熊」が暴れている
    • 「熊」は会社の取引先担当者の片足を持って上下に振り回している
    • (乗っている車が変更している。会社で付き合いのある建築屋さんの青色したトラック。◯◯建築と書かれた白字ペンキがはげかかった側面を持つ荷台の上)
    • 威嚇する「熊」の攻撃をかいくぐり、青いトラックは「熊」の傍を走り抜けようとしている(来た道を戻っている)
    • 荷台から運転席側の窓ガラスを割れんばかりに叩いて「車を止めろぉー! 今すぐに車を止めろぉー!」「○○さん(取引先の担当者)を助けなきゃぁー!!」と叫ぶがトラックは止まることなく猛スピードで走る
    • 言い表すことの出来無い悲愴感を覚えながら目を覚ます

  • 青年後期 -そして30歳の頃

    • 気づくと3m先に立派な石柱の門が見える場所に立っている
    • 足元には霧が立ち込めていて雲の上に立っている様な感じ
    • 門の奥にはえらく年をとっている立派な並木があり、その向こうは霧がかかっていて見えない
    • 夢の中では水族館という設定のようだった
    • 右石柱の脇に大きな窓がコチラを向いた建物がある
    • 子供がいたずらにこげ茶色を塗りたくったような小さなプレハブ小屋だ
    • 左端のトタン屋根が反り上がってしきりに風もないのに上下に揺れ続けている
    • 気づくと小屋の前に「熊」が立っている
    • 「熊」に近寄り、手にしているチケットを渡すと端のほうをミシン目に沿ってちぎった
    • 突然に右手を差し出されたが迷うことなく握手をした
    • 右手にちぎられた紙片が握らされていた
    • 石柱の門の奥に入ることなく踵を返して来た道を戻る
    • 数歩進んで振り向くと「熊」は右手を上げていて、つられるように右手を上げた
    • 目を覚まして右手を上げているのに気付いた
    • 以来「熊」は夢に出てくることは無くなった


「熊」に関する夢判断。
今更だがマザコン(またはその傾向)なのかとか心配になっている。
機会があれば一度専門の人にでも診てもらいたい。
【熊】…大きな影響を与える人物。母親。妊娠・出産・安産。自己の二面性。依存心と自立心。体力の過信。気力。破壊的な部分。ヒステリックな部分。矛盾した感情エネルギー。信用出来ない部分。無意識の危険な性質。感情的反応の強さ。強い独占欲。金銭への執着。◆熊が突然現れる…対人関係のトラブル。偽りの人間関係から抜け出すべきとき。(男性の夢)マザコンの傾向も。◆巨大な熊…母親からの強い干渉。◆巨大な熊から逃げる…自立願望。◆親子熊・小熊を見る…妊娠安産のサイン。慶び事がある。(女性の夢)母性の高まり。◆熊を銃等でしとめる…自立の好機。問題解決。◆熊の肉を食べる…境遇好転。意識の変化。◆熊が何頭も現れる…フルパワーで対処しなければならない出来事が起こる。◆熊が暴れている…思いがけない損失。自分の欠点を抑えきれずに人とぶつかる。◆熊が家に侵入してくる・熊に襲われる…母親の圧力。マザコンによる災い。◆熊が死ぬ・熊の死骸を見る…何らかの不快事が起こる。母親の身に心配事が起きる。曲折を経て安泰を手に入れる。(妊娠中の女性の夢)要注意。
夢占い[未弐の夢事典]夢診断

そんな理由(わけ)かどうかは定かではないが、70~80年代のモンスターパニック映画で唯一「グリズリー」だけはまだ観たことがない。

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「熊」に久しぶりに夢で逢いたいと切に願うようになった今日この頃。

2010-01-18

ラブリーボーン

昨日、会社帰りに誰もいない病院に寄り道もせず、会員更新ハガキを右手に握りしめてツタヤに向かった。

わき目もふらずに「ヒューマン」という表示を目指して目当ての一本を手にした。
あと一本を悩みながら、名ばかりのテーマパークにある迷路のような色とりどりのパッケージが並んだ棚をあてもなく彷徨い歩いた。

各棚の側面には、「話題作」「注目作品」「○○監督作品」など、ピグミーマーモセットが遊べる程の大きさの特集コーナーが設置してあった。

そのひとつのコーナー、「ラブリーボーン公開記念」「ピーター・ジャクソン監督作品」と蛍光サインペンとタバコ2箱、ジュース1本ぐらいの時給を駆使した表示に足を止めてしまった。
映画『ラブリーボーン』 - シネマトゥデイ
ストーリー:スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)という魚の名前のような彼女は、14歳のときにトウモロコシ畑である者に襲われ、殺されてしまう。そしてスージーは天国にたどり着くが、父(マーク・ウォールバーグ)は犯人探しに明け暮れ、母(レイチェル・ワイズ)は愛娘を守れなかった罪悪感に苦しむ。崩壊していく家族の姿を見てスージーは……。
※雨姉さんのダイアリー(はてなダイアリー)でも紹介されてます 。

ラブリーボーンの公開に先立ってピーター・ジャクソン監督作品を紹介しているコーナー。
「ロード・オブ・ザ・リング」の3部作と、作品を観て監督を志したと言われる「キング・コング」が最上段に、控えめに「乙女の祈り」「さまよう魂」がその下、ちょっと離れてシアーシャ・ローナンが出演している「つぐない」などが並んでいた。

足りない。「バッドテイスト」と「ブレインデッド」が並んでいない。非常に残念だ。
たしかに「バッドテイスト」では、監督自らが崖から転落して脳みそをぶちまけた挙句、その一部をウミネコにつつかれながら、走り回ってがんばっていても決してそれは家庭向きではないし、「ブレインデッド」での芝刈り機による惨状、ぶちまけシーンなどを冷静に観ると、素直に人に薦めることは決してできない作品であることは確かだ。

 BADTASTE _0

ただ、せっかくピーター・ジャクソン監督作品のコーナーを設置したのだから、その裏側に申しわけ程度でも ”衝撃のデビュー作品「バッドテイスト」” ”スプラッター映画至宝作品「ブレインデッド」” を置くぐらいの会員特典がほしいと思った。

アナコンダチョーク (腕で絞める三角絞め技)

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  • 退院
昨日、午前中のうちに細君が無事退院した。
ただ、細君の入院中に蜜月を共にしていた子供たちが、細君と風呂に入ったり、彼女(娘)が寝る前の読み聞かせを細君にお願いしたりで、手持ち無沙汰を感じて、歯磨きしていてパジャマの胸にこぼしてしまった歯磨き粉の痕をいじってみたり。
細君の入院中は、毎日仕事帰りに病院に顔を出して、出来た夫を気取っていたが、昨日の仕事帰り、病院中央玄関前ロータリーで細君がすでに退院していることに気づき、誰に向けることの無い笑顔を作りながら、ロータリーをグルりと回って病院を後にしたことは、ココだけの話。

  • 本とか映画とか
原作本が存在する映画の場合、映画を観てから原作本を読むか、原作本を読んでから映画を観るか。*1 私の場合は可能な限り後者。
先週末、前々から気になっていたが未だに観ていない映画、「潜水服は蝶の夢を見る」について わが心の友 *2 と話してたとき、原作本もすすめられ、思わずその場で Amazon ポチリ。
昨日の朝届いた。
潜水服は蝶の夢を見る

昼休みにちょいと読んで、昨晩手持ち無沙汰だったんで半分ぐらい一気に読んだ。身体の自由がきかない状態で、唯一まばたきができる左目で文字を伝えた皮肉や諧謔のレトリックは素晴らしいの一言。機会があればレビューなど書きたいと思う。思う。たぶん。
このタイミングで昨日ツタヤから、会員更新案内のハガキが届いていた。(旧作7泊8日 2本無料。ただし更新料400円)。今日の帰りは間違えて病院なんかに寄らずツタヤに向かうことにする。もう一本どちらかで悩み中。

ジェイコブス・ラダー [DVD]


ジョニーは戦場へ行った [DVD]


「ジョニーは戦場へ行った」は原作本を読んでからかな、やっぱり。

  • 前厄
今年前厄突入らしい。このところいいことばかりで気持ちは充実してるので逆に心配になったりしている。
今年の仕事始めの日、DyDo の自販機で缶コーヒー買ったら、聞いた事のない電子音が鳴り響いて、中央ディスプレイに「当たり」、「30秒以内にボタンを押してください」と続けて表示されたので、あたふたして差し出した右手人差し指の先にあったボタンが「金のおしるこ」だったことが、前厄かなと思わせる直近での出来事。
今年は出来るだけあたふたしないように気をつけようと思う。

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*1:または映画を観てから原作本の存在に気づいて読むとか様々なケースがあるが表現上複雑になるので 2つの例とした。
*2:アンちゃん、ありがとう。

2010-01-14

実況中継

買い物でショッピングセンターなどでトイレに入った際、幼い子供が個室ドアの外で一人で立っていたり、遊んでいたりするのをよく見かける。


その子供を連れて買い物に来た男性(父親など)が、個室の中で用を済ませていることは想像できるが、なにがあるかわからないこのご時勢、例えよそ様のお子さんでも子を持つ親としては心配なったりする。

用を済ませた後、手洗い場の脇で、手をすばやく出し入れさせて感知作動させないようにエアータオルに果敢に勝負を挑んでみたり、普段は決してすることのないような表情を作って鼻毛チェックなどをしながら、個室から男性が出てくるまで、その子供をさりげなく見守っていることもしばしばあったりする。

彼(息子)が 3歳ぐらいの頃だったと思う。

それまでは、どうしたって細君にベッタリで私になど構ってくれることは無かったが、彼女(娘)がお腹に宿ってから、細君が色々と制限されることが多くなってしまったため、渋々ながら私と遊んでくれるようになった頃だ。

その日は 5分ほど車を走らせた先にある公園に行く事にした。
グラグラと揺れるはしごがついた滑り台が置いてある、その頃一番のお気に入りの公園だった。

収まるチャイルドシートが窮屈そうな彼と、時折空回りする会話をしていると突然、腹からファクシミリの送信音が流れて受信トレイに大量の紙が吐き出されるのを感じ始めた。

赤信号をもどかしく感じ、肛門括約筋が悲鳴を上げ始めた。
たまらず、目的地である公園の途中で目に入ったドラックストアの看板に向けて、ハンドルを左に切って駐車場へ乗り入れた。

チャイルドシートの中央部にあるシートベルト解除ボタンの反応の悪さに毒づいていると、「どうしたの?公園は?」と彼は不安そうな顔をして言った。
「パパ、ちょっと猛烈にトイレがしたくてね、すぐだからごめんね」と食いしばった歯の間から漏らすように言った。
「あー!、うんちね、うんち。おーけーおーけー!」。
子供特有の露骨で無邪気な発言に、静かに音を立てるように頬を赤らめてしまった。

そのドラックストアの中央出入口に隣接した屋外にトイレはあった。
彼の手を引いて、ズボンの尻に穴が開いてるのを必死に隠そうとしているような足取りで、そのトイレを目指した。

トイレの重い扉を引き開き、個室ドアノブの上部が青色をしていて安堵すると同時に、腹の状態と同じくらいの悩みを抱えた。

彼と一緒に個室に入るか、彼を個室の外で待たせるか、二者選択であった。
さすがに外で待たせることは心配だったので、彼と父親が放つ芳醇な香りを個室の中で共有することにした。

個室のドアを開けてから後悔した。大便器は和式だった。

便器を華麗にシザーズして *1、彼の右肩に手を沿え、当時大好きだった「帰ってきたウルトラマン」におけるツインテールとグドンとジャック(ウルトラマン)の三角関係について話してもらうことにした。

しかし忍耐強く感受性の低い健康な3歳児はいないに等しい。
機敏な動きに立ち入り規制中のバリケードは容易く破られ、ここで一番恐れていた事態が発生する。

背後にまわりこまわれてしまった。

抜群のタイミングでシングルレッグでテイクダウンを奪われ、ガードポジションで容赦ない鉄槌を受けてマウントポジションを奪取された瞬間だった。

背後に廻り込んだ彼は、歓喜の声を発しながら実況中継を始めた。

(はてなにより削除されました)

なにより恥ずかしかったのは、息子に排便の実況中継をされたことより、個室から出た際、コチラに背中を向けて用を足してしている男性の肩口が上下に小刻みに揺れていた。実況中継のリスナーが一人そこにいたってことだった。

そんな彼とこのときを境に親子の絆が深まったと思っている。 と、信じて止まない。

最近あげたデジカメで暇さえあれば写真を撮っている、そんな彼。

 f:id:sharon6q:20100118113553j:image  


*1:サッカーテクニックの一つでボールを内側から外側にまたぐ技。この場合単に和式便器をまたいだことを指す。

2010-01-13

数字にまつわる人生録

人それぞれに様々なジンクスを持っていて特に数字に関連することが多いと思う。
私の場合、それは「3」という数字だったり "する" 。厳密には "した" かな。
  • 3歳

    • 仮面ライダーに憧れライダーキック習得の特訓中、上空へジャンプしたが着地に失敗して左足を骨折。
    • 骨折の場合、通常ギプス固定は1ヶ月程度であるが元気が良すぎるという診断結果から、更に1ヶ月間のギプス固定の延長を余儀なくされる。 

  • 13歳

    • 体育の授業でサッカーをしていた際、同級生が上げたクロスにあわせキャプテン翼よろしく、オーバーヘッドキックを決めるもボールはゴールネットを揺らすことはなかったが、蹴った本人は左肩を揺らしながら落下して左肩鎖骨骨折。
    • 翌日からは待ちに待った冬休みだったが、左腕を胸の前で90度に曲げた状態で左半身をギプスで固定して過ごすことになる。
    • 冬休み中の宿題は免除されたが、それを素直に喜ぶことは出来なかった。

  • 23歳

    • 蜜月を共にしていたスウェーデン出身の彼女を激しく傷つけた挙句に別離。
    • その代償にムチウチの刑を受ける。(参考:308/365 - 今日は死ぬにはいい日だ
    • 3という数字を意識し始める。

  • 30歳

    • 26歳で結婚していたが、当時は休日返上で激務をこなし平日も家に帰れることはなかった。時間外手当が基本給を余裕で越えていた頃。
    • そのとき所属していた部署の内線番号は 33番。
    • そんなすれ違いな生活の中、些細な理由で喧嘩をして 1月13日に家を出る。
    • 幾度かの話し合いの末に離婚。3月3日に離婚届を提出する。
    • さすがに33歳で死を覚悟しはじめる。

  • (31歳)

    • 出来婚し苗字が変わる。 *1

  • そして運命の 33歳

これは単に偶然でしかないかもしれない。
ただ、私を拾ってくれて苗字を変えてもらった今の家族に感謝している。
色々な意味で 2年後を期待してください。

 _o


*1:決して離婚理由に影響するものではない。

2010-01-12

成人の日

2000年から1月の第二月曜日に変更された成人の日。

それ以前は 1月15日であったが、私の住む田舎では真夏の8月15日だった。
さすがに振袖の女性はほとんどいなかった。
いや、成人式に出席してないので振袖の女性がいたかどうかも定かではない。

盆休みは連夜浴びるほど酒を飲んでいて、成人式の前夜にもこれ当然に飲んでいた。

一緒に飲んでた友人達と成人式は行かないと決め、朝方に家に帰り床に着いたが、すぐに成人式に行かないと決めた友人の一人からの電話で起こされた。
成人式に行くのに何時に迎えに行けば良いかという内容だった。

つっこむどころか、頭も身体もすでにコールタール状態だったので、あらためて成人式に行かないことを告げたが、程なくして友人数人が部屋に押しかけてきて、寝ているベットを取り囲みシーツの四隅に手をかけ始めた。シーツに包んで成人式に強制連行させる勢いだった。

テロリストに間違えられた善良な靴職人が、情報省によって強制連行させられる映画のワンシーンが幾度と無く頭の中で流れた瞬間(とき)だった。

そんなこんなしている間に、成人式に間に合わないとのことで友人達は撤収して行った。

素手でサメを捕獲しなければならないとか、足首にツタを巻いて木で組み上げた高い塔から地面に飛び降りるとか通過儀礼があれば別だが、形式的な成人式には はなっから出席(で)る気など無かった。

ただ夜の二次会的な同窓会的な宴の席には、呼ばれもしないのに進んで出席(で)たのは言うまでも無い。

昨年、色々あったが二度目の成人式を年齢的に迎えることが出来た。
男齢40歳の場合「盛人式」として、これを祝うべきだと思ったりもしたりしなかったりで。

 53

2010-01-11

面会拒否をお見舞いされた日

日曜日、細君の面会に彼(息子)と彼女(娘)の三人で病院に向かうことにした。
彼は私の教えた細君の入院している階と病室番号と目印 *1 をメモに取り、「よしっ」と言いながらポケットに入れ、彼女は土曜日に義母とヤマハ音楽教室に行ったことなどを手紙にしたためていた。

日曜の病院は、さすがに閑散としていて「インフルエンザ予防のために」とか、「原則として面会を禁止します」などの張り紙が踊る一時期の公衆電話ボックスの様な正面玄関を通り、「日曜の面会を希望される方は総合受付へ」という張り紙に従って総合受付へ向かった。

総合受付の女性は子どもの手を引く私を露骨に怪訝な目をして見た。
「すみません、○○○号室の○○○(細君の名前)に面会に来たんですが」
「家族の方?旦那さんですか?、恐れ入りますがインフルエンザ予防のため、お子様は原則として面会は禁止されてますが」生え際に白いものが数本見受けられる落ち窪んだ目をした女性は、「一応、ナースステーションに確認を取ってみますが」といって受話器を取り上げた。

握った左手に彼女の不安を感じた。
手紙を持った右手を胸の所に押し当てて「大丈夫だって?」と不安そうに彼女は見上げていた。
出来るだけ不安を与えぬよう「大丈夫、大丈夫」といってはみたものの、受話器を持った受付の女性が交わす内容では大丈夫そうでは無い様子だった。

受話器を置きながら「やはりですね、お子様の面会は原則禁止になってまして、旦那さんだけは大丈夫とのことなのですが... その間、お子さんはここのロビーで待って頂いて...」と言いながら女性は受付カウンターの脇から出てきて、「おばちゃんとロビーで待ってることできるかな」と彼女の目線に合わせるようにかがんで言った。
彼女は見る間に両の眼に涙の粒をためて「やだもん、やだもん」と、右手に持った手紙を強く胸に押しつけながら私の陰に隠れた。

私は「しょうがないですね、わかりました。すみませんでした」といって踵を返し、左手に彼女の拒否の意思を感じながら正面玄関に向かった。
「しょうがないよ、だめなものはだめなんだから。違うことを考えてみよう」、彼は冷静だった。

女性に土砂降りよりそぼ降る雨のように泣かれるほうが、男にとって非常に酷である。それは大人子供に限ったことではないことだ。

正面玄関の外から、細君に携帯電話で事情を伝えた。
「私が総合受付のロビーに降りて行くから、そこで待ってて!!」。
「おい、おい、大丈夫なのか」とすでに切れた電話にいった。

総合受付ロビーに戻り、涙目をした彼女に「なんだってママ?、なんだって?」と聞かれ事情を話しながらソファーに座った。
総合受付のカウンターの奥では、先ほどの女性が「?」な顔でコチラをしばらく見据えていた。

ソファーに座ってすぐに携帯電話が鳴った。細君からだった。
「看護婦さんに事情を話したら、面会ロビーだったら上がって来て(面会して)大丈夫だって」。

一応総合受付担当の女性に事情を話し、「じゃ、話した看護師さんが違うのかしら...」と、いうつぶやきを背中で聞きながら、閑散とした廊下を彼女に釣られてスキップしながらエレベーターへ向かった。

エレベーターへ入ると、彼は早速メモ用紙を取り出して得意げに「4」と書いたボタンを押した後、メモを読み上げて我々に周知した。

細君は体内からガスが出て、昼からご飯を食べれるようになったとのことだったが、ひたすら濃い味の食事がしたいと子供たちに訴えかけた。

面会者専用ロビーでは、やたら髪の毛にボリュームがあり、見た目、通常より10cmは背が高いだろう振袖を着た女性が面会に来ていて、まわりに成人であることをこれ見よがしにアピールしていた。

これだけ成人であることをアピールすれば、総合受付ではさすがにスルーなんだろうなと、ふと思っていた。


*1:小児科病棟のためドアにクマさんが貼ってある




20cmぐらいの家族

3年ぐらい前、子供と近所のお祭りに出かけた際、後輩が金魚すくいのバイ *1 をしていたので挨拶に立ち寄った。

後輩は、どうぞどうぞと、ポイ *2 を子供たちに渡し、すくう前から金魚が3匹入った小袋を子供らに手渡してくれた。
結果的に一匹もすくうことは出来なかったが、6匹の金魚は手元に残った。

当時、好奇心旺盛な子供らは、方々から様々な生き物を家に持ち込んでいた時期でもあった。
メダカをミズカマキリ用のエサとして飼っていて、ミズカマキリはメダカの体液にしか興味がないので、メダカの亡骸はザリガニが綺麗に処理をしてくれた。そこでは小さな食物連鎖を見ることができた。アマガエルくんも一時期いて、越冬に成功したときは非常に嬉しかったことを記憶している。

そんな環境の下、純血チームと混血チームを2つの水槽で飼い始めた。
無事1年が経過し、翌年のお祭りのとき、またもや後輩が
いらない
気を利かして子供らに3匹づつの手土産をくれた。
プラス長男がこともあろうことか1匹増やしてしまった。

合計、古参者6匹+新参者6匹+1匹=13匹になってしまった。

通常ならば、新参者は病気を持っている可能性が高い(ましてや屋台)ため、古参者と混浴させることは避けたいところだったが、そんなことを言っている状況でもなかったので帰ってきてから、水あわせ *3 もロクにしないまま、古参者の水槽に入れた。

2、3日経過した後、水槽の中で1匹の金魚の異変に気づいた。
ひれが白くなりボロボロになる「尾ぐされ病」に大半の金魚が感染してしまっていた。
症状別に水槽を分けて専用の薬の中で沐浴させたが時既に遅し。一週間後には全滅してしまった。
群青の薬色した水槽の中から、一匹づつイチゴの入っていた透明な容器にすくい上げてたら、嬉しいことに一匹の金魚の生存が確認された。

名前を「コワルスキー」*4 と名づけたときだった。

今日、そんなコワルスキーの水槽掃除をした。
約20cmほどに成長している。
金魚などは水槽の大きさにあわせて成長するらしいので、今後を期待して一回り大きな水槽にしようか真剣に悩んでしまった。
最近、エサを忘れると水槽に体当たりしてエサを要求してくるので、まさに「さまよえる亡霊」の異名を持つほどの金魚だと感心している。

 IMG_0490

なんだか今回は真剣に書いちゃったような気がする。
そして年明け一枚目に撮った写真はコワルスキーなわけだ。


*1:的屋(テキヤ)。
*2:金魚をすくう道具。
*3:ビニール袋の中の水と水槽の中の水とでは、温度やpH(ペーハー)値が異なる可能性があるため、金魚を徐々に水槽の水に慣らしていく作業。
*4:「墓場の使者」の異名を持つプロレスラー、キラー・コワルスキーにちなんだ記憶があるが正直定かではない。

2010-01-10

性懲りもなくまた拾ってきました。
★「 」とくれば何?
と2秒前後で思いついたものを答えてください。
思いつかなかった場合はできるかぎり思いついたもので。
(敬称や周りにわかるようにしたい場合はつけたしてください)

あ:アレキサンダー・ラグタイム・バンド(ARB)
い:インディアン・デスロック
う:ウサビッチ
え:エビオス錠
お:奥崎謙三
か:歌舞伎揚げ
き:キングジョー
く:クストー船長
け:ケイト・モス
こ:こうまんちき
さ:サリュート・オブ・ザ・ジャガー
し:辛辣
す:スワンキーズ
せ:センブリエキス
そ:相乗効果
た:田嶋陽子
ち:血のバレンタイン
つ:ツベルクリン反応
て:テラマイシン軟膏
と:鳥肌実
な:ナイト・オブ・ザ・リブングデッド
に:ニルスの不思議な冒険
ぬ:ぬらりひょん
ね:ネクロノミコン
の:ノーラン・ライアン
は:鳩山首相
ひ:ヒカルド・モラレス
ふ:フェリエ
へ:ヘルシンキ
ほ:豊年サラダ油
ま:まきびし
み:未来世紀ブラジル
む:ムスカ
め:メガーヌ
も:モーニング娘
や:山口二矢
ゆ:ユニクロ
よ:よっちゃんイカ
ら:ラーマ奥様インタビュー
り:リッキー・スティンボート
る:ルクセンブルク
れ:レピッシュ
ろ:ロカッツ
わ:ワンダフル・トゥナイト
が:ガイキング
ぎ:
義母
宜保愛子
ぐ:グレンダイザー
げ:ゲッターロボ
ご:ゴワッパー5 ゴーダム
ざ:ザンボット3
じ:ジンジャー・リン
ず:ズームイン朝
ぜ:ゼニス
ぞ:ゾゾタウン
だ:ダイターン3
ぢ:痔にはボラギノール
づ:(タイムアウト)
で:ディヴァイン
ど:ドミノピザ
ば:バルトリン腺 バニシング・ポイント
び:ビバオール
ぶ:ブラパン
べ:ベンチュラ
ぼ:ボン・ヴォヤージュ
ぱ:パリンコ学園No.1
ぴ:ピアニカ
ぷ:ピンクフラミンゴ
ぺ:ペニシリン
ぽ:ポチョムキン
次にまわす人: 回しませんが興味がありましたら是非お願いします。

二秒前後の制限だと勢いで下ネタが多くなるので注意が必要です。
(たぶんそれは私だけかもしれない)

 96




2010-01-09

土曜日にアラームは鳴ることがない

世間的に今日から三連休のようだ。

私の勤め先は正月休暇の調整のため今日は通常の稼動日だ。携帯電話のアラーム設定は土日を外している。そして一時間寝坊したのはこれ当然のこと。

昨日、細君の手術が無事に終了した。
手術は約一時間半ほどだったが、面会者専用ロビーで
iPod touchのお陰で暇を持て余すことなく過ごすことが出来た。さすがに充電が必要になったが。
この時ばかりは神様を信じて祈りを捧げていた。

細君が、麻酔から完全に覚めない状態で集中治療室に運ばれた後、渡辺いっけいによく似た医師は、ジップロックのような食品保存用袋に入った摘出された部位を、時折ノック式ボールペンで示しながら手術の説明をした。

説明後、手術説明書の署名欄にサインを求められ、続柄欄に「夫でいいんですよね」と確認したところ、「夫じゃないんですか」と看護師に確認され、「夫です」と答え、「じゃ、夫でお願いします」ということで、「夫」とサインした後、「失」と書いていないことを一応確認した。

麻酔が完全に切れていない状態の細君に、富士山上空をグルグルとすごい勢いで旋回している夢を見ていたことを、幾度となく教えられ、集中治療室を後にした。

面会者専用ロビーを通って、「9」のところに緑色のランプの付いているエレベーターを呼びよせた。
面会者専用ロビーには、お腹の大きな女性が、携帯電話を片手に窓辺に面したイスに腰を下ろしていた。お腹の大きさと同じような声量で話しているので、話を聞く気が無くとも話は聞こえてきた。
「どう、かわいいと思わない?」。
パーツのひとつが足りない顔をした 20代前半と思われる女性は話していた。
「そそそそ、「笑う」という字に鼻緒の「緒」で「笑緒(わお)」って、かわいいでしょ。絶対かわいいと思うんだけど、どうよ」。

目の前でエレベーターの扉が開いた。中には誰も乗っていなかった。
エレベーターに乗り込み、「1」と表示されたボタンを「わおっ」と思わずつぶやいて押した。

2

2010-01-08

熱く語ろうバトン!

尊敬する先生のところから勝手にバトン拾ってきました。

  • 01.将来の目標・夢

    • 目標:厄年を無事に乗り切ること。何事も無く無事乗り切れば次の具体的な目標をたてることを目標とします。  

    • 夢: 

      • 1. ツリーハウスに住むこと。(注:ゲゲゲの鬼太郎ではなくトムソーヤの冒険のイメージ)
      • 2. 北海道稚内市で新車を買って沖縄県与那国島まで車を走らせながら旅行すること。
      • 3. 65歳ぐらいで '73 メルセデス・ベンツ 300SEL 6.3 を所有し乗り回すこと。

  • 02.好きな人

    • 1. 人の気持ちなどを慮る(おもんばかる)ことの出来る人
    • 2. 自分にはない才能や考えやセンスを持ってる人

  • 03.仕事・勉強

    • 仕事:一応してます。(何でも屋的な業務をしてます)
    • 勉強:昨年突然思うところがあって漢字の書き取りの問題集を買ってきて一日一頁の書き取りを日課にしてました。してました。してました。そう、してました。

  • 04.ミクシィ

    • 馴染めないし疲れるし飽きたし

  • 05.乗り物

    • 1. 古い外国車が好きです。ピニンファリーナやジウジアーロがデザインした赤い車が大好きですが跳ね馬のついたのは別物だと思ってます。
    • 2. 家では子供たちの乗物になります。それは遊具にもなります。

  • 06.本

    • 昨年から本格的に本を読みはじめました。好んで読んでるジャンルはたびたび紹介してるそれ(堅ゆで卵)です。今年は皆さんにご紹介頂いた本とウィリアム・ギブソンを何十年か振りに読み直して見たいと思ってます。とりあえずニューロマンサーとモナリザ・オーヴァドライブあたりから。

  • 07.映画

    • 好きです。今は環境的に色々と制限されてますが時間があれば極力観てます。とりあえず「リミッツ・オブ・コントロール」と「マイレージ、マイライフ」は映画館に出掛けて観たい作品です。

  • 08.歌・音楽

    • 歌:カラオケではよく歌います。〆は必ず Mバンドの「涙あふれて」を歌います。若い子達といっしょの場合はアースシェイカーの「モア」を必ず熱唱してドン引きさせます。
    • 音楽:昔はこだわって聴いてましたが最近色々聴くようになりました。ウサビッチというアニメを好んで観るようになってバッハ作曲の「主よ、人の望みの喜びよ」が最近のヘビロテです。

  • 09.食物

    • 嫌い:茶碗蒸し、カボチャ。
    • 苦手:トロなどの赤身系、焼肉系。
    • 好物:ベビースターラーメン、柿ピー、焼き鳥(特に鶏軟骨があれば素直な良い子になります)、サラダ、思い出したようにモスバーガーのチリドッグを欲する場合があります。

  • 10.旅行

    • 基本的に水族館があるところを好みます。

  • 11.ドラえもん

    • 矛盾を感じてしまうので観ないようにしています。

  • 12.動物

    • 猫を飼っています。今年で21年目になるかなりのご老体ですが元気です。同居するようになって10年ぐらいになります。毛玉を吐き出す予兆を感じ取りティッシュで受け取ることが出来るようになりました。最近ビーグル犬を飼ってコジャックと名付けたいと思ってます。

  • 13.ファッション

    • 年齢的に若いと言われる服装をしてます。基本的にはアメカジです。 靴はブーツが好きですが子どもと遊んだりすることが多くなってスニーカーをよく履きます。スーパーストロングマシーン軍団のように増え続けてます。ちょっと前まではナイキと今ほど有名になるまえのグラビスを主として履いていましたが最近はコンバースに落ち着きました。シルバーアクセサリーは一時期馬鹿みたいにハマったくちですが最近は控えめにサーティーン。

  • 14.スポーツ

    • 中学までは陸上部でした。今時期はさすがに走ってませんが暖かくなると週2、3回最低30分程度走ります。あわせてそれなり身体も鍛えてます。ただ身長に対してアンバランスな肩幅だったり筋肉がつき易い体質なのであまり気合を入れるとすぐ身体が巨きくなり服が入らなくなるので気をつけてます。滑り系もサーフィン以外は好きです。

  • 15.お風呂

    • ほとんど子どもといっしょなのでリンスを洗い落とすことを忘れることは度々あります。奥さんに叱られるような(はてなにより削除されました)

  • 16.バトンを回す5人…

    • あえて回しませんがお暇な時にでもお願いします。

56

2010-01-07

ニーオンザベリー (上の選手が有利な状態)

昨日、書いてる途中でいい加減飽きてしまった事とか

  • 校長がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
(以下、以前のダイアリー要約)
昨年、職業技術専門校の校長先生から、生徒の就職活動に際して、一度ご挨拶に伺いたいと連絡があった。
翌日の11時頃、挨拶程度だけなので時間をとらせないという条件だった。
ただ「○○工業様(近隣企業)に伺う ついでに お寄りしたいと考えておりますので...」という言葉はホタテを食べた後の歯間のような感じになったことは言うまでもない。
翌日、11時50分を過ぎても連絡も無いし来やしない。
結局12時を回った頃、無駄にあたふたしながらやって来た。
道に迷ったことをうわごとのように何度も繰り返して必死に謝罪した。
「携帯電話はお持ちでは無いのですか」という問いは、キース・ムーン的な激しい挙動での謝罪攻勢の前に、結局言い出すことは出来なかった。

過日(1月5日)、とりあえずエクセル開いて仕事してるフリ *1 してたら、女子社員がそっと傍らに寄ってきた。
の職業技術専門校の校長先生が、年始のご挨拶でお見えになってるのですが...」
「ぅぇ ...俺に?」
「えぇ... ○○○(私)課長にと。年始の挨拶だって言ってますけど、アポとか入ってませんよね、どうします?」
「んじゃ、折角来てるんなら...」
リハビリの一環として、正月に無駄な肉のついた重い腰を上げて来客者専用の玄関に向かった。

彼は、玄関先で真正面の何も無い真白な壁に向い直立不動で立っていた。
右手に大きなカバンを提げ、空いている左手のひとさし指を、ズボンの太もも部分の縫い代にキチンとそえていた。小学生の頃の運動会開会式の練習が役立っているようだった。

顔を正面に向けたまま、視線をチラリと動かしてコチラを伺ったように見えたので、咄嗟に会釈をしたが、すぐに視線を戻してしまった。
歩を進めながら「明けましておめでとう御座います」と声を掛けた。
体は正面のまま、顔だけをエアシリンダー制御しているかのような動きで、コチラに向けて眼を大きく見開いた。
私は、打撃の間合いから半歩下がった距離 *2 を保ち、「昨年中は色々とお世話になり、ありがとう御座いました。今年も宜しくお願いします」と続けた。

彼は更に眼を大きく見開いて、「...ぇ ...○○○(私)さん?」

細心の注意をはらって間合いをとっていたが、軌道の読めない空手独自の三日月蹴りを肝臓にモロに喰らって、のたうちまわりたい衝動に駆られた気分だった。

「...あっ、はい ○○○ですけど」
自己紹介した後、あらためて名刺を渡すべきか悩んでしまった。

彼は納得した様子で、「...ぅんあ、すみません、ちょっと前にお会いしたときと感じが、ぉの違ってたような...気が」水中で必死にもがき苦しむような感じのゼスチャーを交えながら、吐き出される泡のように言った後、突然、泳いでいた目をあらため、「明けましておめでとう御座います。ぇ昨年は色々とご迷惑をお掛けしてぁぃや、その節はですね、んう大変... 」必死にあたふたしながら続けたが、すでに昨年、この話(言い訳)は聞き飽きていた。

「昨年、御社の就職試験を受けさせて頂いた生徒もですね、お陰さまで○○(近隣地区)の○○工業様に無事に就職が決まりまして... *3 」、彼は得意げになって続けた「今もですね、その○○工業様の挨拶の帰りに ついで に寄らせてもらった次第です」、更に学校の就職実績についてしゃべり続けた。

私は手を後ろ手に組み、理性を失いかけている右手を左手で制しながら、努力して顔に下手な笑顔を作り相槌して見せていた。
自分が知らない間に、随分と大人になったと感じた瞬間(とき)だった。

【 参考:彼は「元祖!浦安鉄筋家族」の登場人物である「金子翼(ニックネーム:金子先生)」にソックリである 】


  • 車雑誌における三種の神器
車をライフスタイルの一部として思っていた10年ほど前。
当時、月刊誌「car MAGAZINE」「Tipo」、それと「NAVI」は三種の神器だった。
<NAVI>月刊の自動車雑誌、休刊へ 
 月刊の自動車雑誌「NAVI(ナビ)」(二玄社)が2月26日発売の4月号を最後に休刊することが6日分かった。1984年に創刊され、これまで田中康夫さんをはじめ泉麻人さん、えのきどいちろうさん、神足裕司さん、テリー伊藤さんといった多彩な執筆陣を起用してきたが、最近は部数が低迷していた。goo

最近は部数、広告ともに低迷、採算が合わなくなったとのこと。

自動車雑誌という枠にとらわれず、執筆陣を見て分かるように読み物として十二分に楽しめる雑誌だった。
この雑誌の影響で、矢作俊彦作品を好んで読むようになったともいえる。

今日は実家に NAVIのバックナンバーがまだ残っていることを祈りながら、ジャギュア E-type Sr-Ⅱ 4.2L *4 を駆って取りに行くことにしよう。

 _o


*1:この場合、正月休み明けでの「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」などを指す=リハビリテーション。

*2:ただ単に微妙な距離間ということ。

*3:校長がこんなだから不採用にしたわけではない。

*4:そんな私の通勤用車を皆は富士重工製軽自動車と呼ぶ。

2010-01-06

オモプラッタ(相手の腕に足を絡めて背中に回る技)

色々と書いているが全てまとまらないので、とりあえず近況など

  • 一人称について
昨年末にTwitterでfollowerの方々が、男性の一人称について盛り上がっているのを偶然見かけたり、尊敬する先生と話してた*1とき、私の一人称について意識させられたことがあった。
男性の一人称は、「僕」「俺」「私」「わし」「おいら」「自分」などが一般的であるが、田舎生まれの田舎育ちの田舎在住な私は、自身を「僕」と言うことは到底気恥ずかしくて出来ない。
今後「僕」と言うことがあるとすれば、村上春樹作品を音読する場合だけだろうと思うぐらい。

  • 図書カード ー それは5,000円分 ー
昨年の12月30日頃、嫁ぎ先の年賀状作りに精を出していたとき、ふと目にした先に図書カードを発見した。「クリスマスプレゼントに頂戴」という、ある意味寂しい理由付けをして無事に貰い受けた。

めくらやなぎと眠る女


ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上


SOSの猿

2009年の締めとして購入し、おつり 330円は細君にお礼にあげた。

  • 持ち物における三種の神器
今日、財布、時計、携帯電話は必ず身に着けているはずが、気づいたら時計をしていない。
iPod touch が身に着けるモノの一つとして採択されたことらしい。
いつも身に付けているものなので、時計をしていないことに気が付いた時点から、なんだか気持ち悪くてしょうがない。
トイレで用を足そうと思ったら、パンツを裏返しで穿いている*2ことに気づいてしまった時のような気分だ*3。最悪、パンツは穿きかえることは出来るが、それはそれでなんだか違う意味で気持ち悪いものだ。
いつもの癖*4で定期的に左手首をグリングリンとさせている。

 0


*1:厳密には直接会話を交わしてたわけでは無い。
*2:この場合どの時点で裏返しになったかは重要では無い事にする。
*3:滅多にないことだから尚更。
*4:自動巻きの時計。

2010-01-05

衝動買い

「必要」と「ほしい」は全く別な意味だが一時的な欲望によって「ほしい」=「必要」と自身の中で組み替えてしまい買い物をしてしまうこと。
買い物したモノの価値には関係なく買い物をしたことによって自身が後悔している場合を指す。

5年ほど前、巨きく膨らんだ腹から空気を抜くよう、かかりつけの医師に義父が叱咤された。
とりあえずウォーキングを始めることにしたが、重い腰を上げるには、まず先立つものが必要ということになり、M(義母)に携帯型デジタル音楽プレーヤーの下見をしてくるよう指令を受けた。

指令を受けた私は iPod nano(第一世代)を迷うことなく買った。
そう、私自身のために。ミイラ取りがミイラになったわけだ。

nanoくんと FMトランスミッターのおかげで車の中からCDが消えた。
そして nanoくんは、私の身体をいじめる修行にも文句を言わないで付き合ってくれた。

nanoくんと蜜月を共にしていたが、修行の旅に連れ出すことに気を使い始めた頃、クリップタイプの iPod shuffle(第二世代)がデビューした。

何ら迷うことなく購入し喜び勇んで帰路の途中、赤信号に変わった交差点に進入して、華麗に右折するも最前列にパトカーが信号待ち。信号無視で反則金 9,000円。
考え方によっちゃ 16,000円の iPod shuffle を購入したってことになる。

年明け早々、家の細君が婦人科系の手術のため 2週間ほど入院する。
手術と言っても盲腸を切るようなもので、入院中、暇を持て余してしまうのでネットブックの購入を企てているらしい。

正月3日に大手家電量販店へ向かったが、初売りから 3日も経っていれば目玉商品の大半は売り切れ御免な状態だった。
家の細君は、自分で選んで決めるタイプなので相談されない限り、好きなだけ悩ませておく。

好きなだけ悩ませておくということは、時として衝動買いを誘発する。

Apple iPod touch 第3世代 32GB MC008J/A


密かに nanoくんの充電状態にヤキモキしてたり、ベッドサイドのノートPCのフリーズしまくりににっちもさっちも行かなくなったり、iPhoneは電波の受信感度が心配だったりしたので、iPod touch(第二世代)が発売されてから、密かに気になっていた。

そして振り向けば そこに君(iPod touch)がいた。

狙ってた 8GBバージョンは既に売り切れ御免な状態。
32GBは在庫有り、差額 10,000円。

気づいたときには、レジまでの距離をスライド走法で区間新を出す勢いで、レジ担当にたすき(iPod touch)を渡した。

一番最初に壁紙を寅年ということでトラに変えた。

 TAXI DRIVER

そして姪っ子が正月に持ってきたDVDを観て、はまってしまったキレネンコ(ウサビッチ)も用意した。
 usa

とりあえず先述で書いたような衝動買いで無いことは確かで、最近暇さえあればイジりまくっている。
そのうちにレビューでも書きたいと思ってる。
たぶん、そのうち。