2011-06-15

イモリは両生類 ヤモリは爬虫類 タモリは哺乳類

震災から三箇月経ったが、他所宅の状況が色々とわからないものだから、休みの日に、子供らが友達宅に遊びに行く事を止めている。

自ずと子供らは色々と余してしまい、油断していると、一日中うだうだとゲームばかりしてしまうものだから、陽のあるうちは出来るだけ表に出て自律神経をちくちく刺激して遊べ、と云った時点で、これ当然と球技遊びなどに散々付き合わされ、不器用な私は大人気無くはしゃいでしまって、二三日後に訪れる身体の痛みに後悔する事は既にわかりきっている。
いっその事、私のテストステロンのように、年年失われ続ける自然の中に連れ出したほうが、何かと都合が良いと思い立ち、子供らを自動車(くるま)に乗せて山深い地に向かった、先週土曜日の事。

じつのところ、二三年ぐらい前より、彼と捜し求めている水棲生物がある。
近場の田圃やら沼地などを探索しているのだが、未だにお目にかかれていないのが現状。

以前、直下に渓流を眺める緑地公園に行った際、甲虫類 *1 目当てに地面で息絶えている朽木を次次ひっくり返していたら、突然、赤腹の親分が尾っぽをちろりとさせて姿を見せた。彼と二人して頓狂な声を上げながら、あたふたしていたならば、赤腹の親分は落ち着き払った様子で草陰に姿を消した。

それからというもの、私は幼い頃の思い出探しに、彼は幼い頃の思い出作りに、この時期になると天気と時間が許す限り、赤腹の親分を捜し求めるようになった。決して惚れ薬の精製を試みようとしているわけではない。

結果、三匹の家族が増えることになった。名前はまだ無い。

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水槽容器の中で、悠悠閑閑としている様をぼんやりと眺めているだけで癒されるのだけれど、細君の眉皺寄る無言の訴えが厳しい今日この頃。


*1:カブトムシ、クワガタムシ、カミキリムシ等。

2 件のコメント:

  1. sharon様
    おお、アカハライモリではないですか。イモリは両生類でしたねえ
    どこにでもいるのに、なるんとなく腹が赤いだけで高級感があります。

    しかし、僕は蛇やヤモリ、イモリのようにヌメっとした皮膚感が苦手です。奥様のように眉をひそめます。
    ええ、知ってはいるんです。割りに乾燥肌だってこと。
    でも、苦手は苦手。

    人間はヘビかクモ、どちらかがダメに分類されるそうです。(本当か?)
    僕は、クモは全然大丈夫なのです。
    ま、イモリはヘビと違って足があるだけマシかなあ。   荒木

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  2. 荒木さん

    あー、なるほど、そういえば、私はヘビ苦手派です。
    そのほかの生物は大概大丈夫なのですが。
    あー、イソメ、ゴカイの類もダメだ。
    いまだに釣り餌をつけることが出来なかったりします。
    けど、ヤモリ、かわいいですよ、ええ

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