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2012-02-08

爪先立ちの男

震災で半壊と化した実家の後片づけをしていた頃のこと。

被害が少なかった二階へ向かう階段の上りきった先には、更に階段が増えていた。
精も根も尽き果て、かろうじて壁にもたれている箪笥の、階段と化した引き出しに、そろり、慎重に足をかけ、壁づたいに上った。
箪笥の天板と天井のわずかな隙間に無理やり上半身をねじこませながら、「これでも若い頃は...」などと、云うことを聞かなくなった身体に毒づいてみた。箪笥がさえぎっていた向こうの状況を確認していると、天板の角でこらえ性のない腹筋がうめき声を洩らしはじめた。

箪笥と天井のわずかな隙間で、可能な限り身をよじって仰向けになりながら、引き出しにかけた両の足、左、右と順番に引き上げる。
左足の踵を天板の角に引っ掛けて、右足を引き上げようとしたら、つま先あたりからするり、足首になにかが引っかかった重みを感じた。
重みを感じたまま引き上げてみると、古びた革のストラップが引っかかっている。ストラップの先は引き出しの中で隠れていて見えない。
引き上げた右足首からストラップを外して、慎重に引っ張り上げてみたら、カメラの形をした革のケースに「OLYMPUS」の刻印。
はめた軍手をするりと外し、丁寧にスナップボタンを開くと「OM-1」の文字を目にした。

とりあえず箪笥が元あったであろう位置に動かし、あらためて引き出しの中を確認したならば、タテにレンズが二つ並んだカメラを発見。
「Rolleiflex」の文字を目にして、猫の額ほどの空間で思わず小躍りした。と、よくよく見直してみたならば、これ「RICOHFLEX」だったり。*1



写るかどうか、それ以前に写せるかどうか不安だったり、色々ばたばたしていたので、まだ確認していない。
年が明けてから、こうしてダイアリーやブログを書けるぐらいな状況になったので、暖かくなったらフィルムでも入れてみたいと思っている。
正直なところ、「稔る田」に少なからず刺激されたことは、否めない事実。



そして今日、「OM」シリーズのデジタル版「OM-D」が発表された。


*1:ジミーさん色々有難うございました。

2011-04-21

決まり手は勇み足

オブシディアン(黒曜石)のような黒目が印象的で、6.23:3.77ぐらい微妙な髪の分け目がチャーミングな女性に「揺れ動いているのは、あなたを想う気持ちからなの...」と、すっかり忘れかけていた情景な夢を見ていたら、揺れ動く余震で目が覚めました。

細々と蓄えをして、色々と夢見ていたものは、まんまと細君の誕生日に姿を変えてしまいました。 結婚10年の節目だったのでオープンリーチしたわけです (正確には11年目だったのでフリテンリーチだったわけですが)。
今までも、そうしてきたようにそのようにそうしたわけで、今までどおりに見返りを求めているわけでもありません。

が、一番古株のコンデジを実母に勢いであげてしまったり、子供らの運動会が例年通りに5月中だとすると、一眼カメラのレンズはつけっぱなしが良いなぁなどと考えてると、蝸牛あたりで ほらほらコレなんかと、不成仏霊に憑依されたようにヒソヒソと聞こえてきます。
そんなことを悶々と考えてゆるゆると揺れていると、来月誕生日だったことを思い出して一気に期待は膨らみました。

が、来月の誕生日という日は、────以下、色々と自粛しておくことにします。

と、いうことで、今までどおり見返りを求めないということで、なんだか解決したわけです。

で、結局なにが言いたかったかというと、サブ機にオリンパスのXZ-1 を夏までに手にしたいということです。なにより黒ボディに惹かれます。

 OLYMPUS デジタルカメラ XZ-1 ブラック 1000万画素 1/1.63型高感度CCD 大口径F1.8 i.ZUIKO DIGITALレンズ 3.0型有機ELディスプレイ XZ-1 BLK

2010-12-18

仄かな月光に揺らぐ物欲

少し前にも書いたが、この時期、コンビニで手渡されるレシートのような要らぬ期待に胸躍らせて、モニターの前でマウスの形状が変わるほど、先の見えぬ大陸を迷子になりかけながら彷徨い歩いている。

当初は明るくて万能でほぼつけっ放しなレンズを探してて、2本に絞り込んでみたが、

レンズの価格のことやら、普段の持ち運びのことやら、最近の多彩な撮影モードがおもしろそうなことやら、やらやらと考えていたら いっそのことコンデジを買うかと、2機種に絞り込んでみたが、
このあたりの価格帯をあらためて考えると、次期モデルが発売されて価格が下がったことで十分に候補にあがってくる、レンズ+コンデジという感じの樋口可南子なミラーレス。最悪はレンズだけ残して本体をドナドナドナしてもいいとか、"在庫処分" とか、"展示品限り" とかという文字が並んでいるのを目にして、単に購買意欲を駆り立てられているのかもと思ったりとか、正直いまだにとかとかと悩んでいたりする。とか。

あとは10年ぶりぐらいに細君を口説き落とすことだけなのだが、それが一番の難題だったりすることは承知のうえ。

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しかしこうしてみると黒ばかりで、黒い持ち物が増えるばかりな予感。
(密かにカテゴリーに「DMC-GF1」を増やして自分で背中を押してみたりした)

2009-10-27

300/365

カメラのストラップが届いた。(280/365 - 今日は死ぬにはいい日だ

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タン×オレンジレザーの組み合わせは正直なところ、冒険野郎マクガイバー的で心配だったが、とてもいい感じだ。
そんな勢いで純正レンズフードも装着してみた。
(レンズフードと洒落た呼び方は頬が赤くなるんで「笠」と呼んだり)
この「笠」には不思議な力があって装着すると、なんだか池中玄太的な気分に浸れる。ただし将来的に丹頂鶴を撮る気はない。

あわせて腕時計バンドもオレンジ色の皮ベルトに交換して、ウォレットのコードも黒×茶にして、ブックカバーもアイボリーにして、なんだか秋な気分を満喫してみたり。

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そしてレンズ沼貯金を始めました。TAMRON AF18-270mm F/3.5-6.3 DiIIVC LD Aspherical [IF] キャノン用 MACRO B003E

ただね、焦点距離とか35mm換算とか適正露出がどうとか絞りを開くとか、正直分からないので趣味の欄に「カメラ」と入力することを躊躇したりしている私です。

2009-10-25

295/365

沼にずぶずぶと とりあえず足首あたりまでで踏みとどまってみる


この間、(259/365 - 今日は死ぬにはいい日だ)Canon EOS Kiss X2 ダブルズームキットを購入したが、キットレンズが、18-55mm と 55-250mm だったんで 18-200mmぐらいのが、一本あれば事足りるなぁ、などとつぶやいてたら、カメラを購入する際にカーフブランディング(仔牛の焼印押し)で背中を押してくれた先輩が、昨日の朝「インフルエンザウィルスを付着させんなよっ」と左の口角をちょっいと上げながら、机の上にそっとレンズを置いた。

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シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC デジタル専用 キヤノン用


お礼を言おうと顔を上げたとき、雪降りの中、急遽出掛けなきゃならない状況で車が無くて困っているとき、「貸すよ」と車の鍵を差し出しながら、「ABSは付いて無いから」って感じで「手振れ補正は付いて無いから」と言って自席に向かった。その背中に向かって礼を言うと背中を向けたまま左手を上げた。同時に自分の中の「いい人」に関する定義付けを更新した瞬間だった。

昼を知らせるチャイムとともに、弁当を葛根田(かっこんだ)ブナ原生林の勢いで食べ、会社近辺へ車を走らせた。
とりあえず、積雪上で車を停止する際、ポンピングブレーキを多用することを注意するように、カメラを構えて丹下段平の「あしたのために」に記述されている、「肘を脇の下から離さぬ心構えで、やや内角を狙い、えぐり込む様に打つべし」とつぶやきながら撮った。自身が「バカ」であることを更新した瞬間だった。

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小ぶりなボディに装着すると、さすがに一昔前のスポーティカーのようにフロントヘビーな状態になるが、別にカーブをドリフトして通過するわけではないので、これはこれで気にならないレベルだと思う。
 
35歳を超えたあたりから、食欲の秋というより、物欲の秋のような気がしてならない。
欲しいものがあれば、色々と頑張れるからいいし、最近やっと我慢することも覚えた。たぶん。

2009-10-07

280/365

沼にずぶずぶと とりあえず足首あたりまで

デジイチを購入するにあたり、ディックマードックの必殺技、カーフブランディング(仔牛の焼印押し)レベルで背中を押してくれた会社の先輩がいる。
彼はCanon EOS KISS持ちで「レンズの貸し借りが出来るじゃん」ってのが、最終的な決め手だった。

カメラ購入して気になってたレンズがコレ。

Canon EFレンズ EF50mm F1.8 II 単焦点レンズ 標準

わずか130gという徹底した軽量・コンパクト化、そしてリーズナブルな価格を実現したEF50mmF1.8 II。標準の定石である5群6枚のガウスタイプとすることで、0.45mから無限遠まで全域にわたってシャープな描写力を発揮。標準レンズにふさわしい良好なカラーバランスとともにコストパフォーマンスも重視。単焦点レンズ入門用として最適な標準レンズ。
キヤノン:一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズ EF LENS|EF50mm F1.8 II 概要
実質 9,000円弱ですぐにでも手が届くであろう金額なゆえ、中々踏ん切りがつかないでいたが、昨日の朝、出社してきた彼に何の脈略もなくEF50mmF1.8レンズを手渡された。
外国人の方であれば、たぶん左口角をちょっと上げてウィンクするのであろう顔をしながら。

早速、昼休みに会社近くの緑地公園へ出向いて撮ってみた。
(昨日ハイクにあげたヤツ以外)

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造りは、ちょっと締め上げたりすれば壊れるんじゃないかと思うほどだったり、AF動作音がギコギコ派手だったりするが、それ以上の対価は有りかと。
結局、会社に戻ってから速攻でポチったのは言うまでも無い。

それとこれ見よがしな純正ストラップが、ちょっと苦手で買う前から色々と探してた。
レザーのタン×オレンジ系ブラウンにちょいと惹かれ、※E-P1に限らず、他のカメラでも問題なく取り付けできます。ってことで、約2週間血沸き肉踊って待つことにした。(10月25日頃とのこと)

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 レザーのカメラストラップ・カメラバッグ - Acruオンラインショップ

当初の計画は、太目のレザーストラップにスタッズを打とうと考えてたが、それはサブ機で推し進めることにしよう。

2009-09-16

259/365

口ほどにもないやつがっ!!!

前のブログで、あおいちゃんに散々グラついてた野郎が、急転直下の勢いでキャノンに鞍替えしてしまった。これ如何に。

9月20日に娘の運動会があるんだが、別に所有のOLYMPUS 570UZで事足りるんで、あせってもいなかったんだが、物欲モードが過敏反応し、誤作動を起こしてしまったようで。
こんな時とばかりに、親のかたきが如くに背中を押す輩も多数いたりするし、結局、近所のキタムラくんに逢いにいったのが、決定的となってしまった。幸い、所有の2台を里親に出さずに済んだことは救いだ。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X2 ダブルズームキット KISSX2-WKIT


・ISO16000で十分です
・ライブビューの使用頻度は少ないです
・動画は必要ないです

以上の理由で X-Ⅲではなく、X-Ⅱにしてその分、レンズに廻そうかなと。

Canon EFレンズ EF50mm F1.8 II 単焦点レンズ 標準

F1.8で1万円弱だもの。

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とりあえず、太めレザーのストラップ探して、スタッズでも打ってみようかと思案中(笑

購入後に他社の同クラスおよび、最新モデルのカタログは見たりしない方が良い。今日の教訓。