2010-11-04

言うは易し行うは難し

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なんだかんだで10年ほど穿いているカーキ色したコールテンのジーパンに、今年初めて足を通すという儀式を、厳粛でしめやかなに執り行っていたところ、ヘソの下のあたりでドーナツ(ボタン)が不摂生を訴えるような顔して見上げた。平日の晩酌を
やめる
やすむと決意表明した後、夕食後の手持ち無沙汰に新聞を片手にソファーの上で広げて見る。

3枚ほどめくった先の読者投稿欄で「カジメン」という単語に目が留まる。
64歳 男性・無職。「定年退職後、家にいることが多くなり家内の家事を手伝って充実した毎日を過ごしている」といった内容。その中で「家事を積極的に行う男性」=「カジメン」と表現していて、「育児を積極的に行う男性」=「イクメン」に続く俗語であることを知った。

気づいた事を、気づいた者が、気づいた時に、処理することは当たり前の行為(こと)で、その処理結果が同じであれば男性女性関係ないことだし、働いている、働いていないとか、銭金で判断するのことではなく、生きていること自体が、なにかしら働いているということだし。
「イクメン」にしても「カジメン」にしても、まずは相手のことを慮(おもんぱか)ることが出来なければ、「暴走族」を「珍走団」と呼び名をかえようみたいなことになると思う。「面白い男子または面白い面=オモメン」ではない「慮ることのできる男子または思いやりのある面=オモメン」が重要だと、腹をなでながら食欲の秋に我思う。

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昔撮った微妙な写真を蘇らしてます。▶ エフェクト:TOYCAMERA ANALOGCOLOR

2010-11-03

なで肩の狐 - 花村萬月



なで肩の狐 (新潮文庫)
なで肩の狐 (新潮文庫)
posted with amazlet at 10.11.19
花村 萬月
新潮社
売り上げランキング: 364333

元ヤクザの木常は、神保町にある呑み屋のオヤジだ。ある日、現役の徳光からアタッシェ・ケースを預かる。二億円ほどの札束。組に黙って稼いだのだ。そいつは、とんでもない厄ネタだった。一週間後、さっそく凶刃に襲われる。幼なじみの女とその娘、舎弟の元力士を引き連れ、木常は、北辺の地を目指した。徳光の最後の願いを叶えるため。穢れなき雪原の中、壮絶な闘いの幕が上がる。

花村萬月はじめました。

Amazonさん家に御用がございまして、玄関先を伺ったところ「これにも注目」と書かれた表札の下に「なで肩の狐」という本がご丁寧に並べて御座いました。
私、背丈(たっぱ)は男性として平均値を示す程度なんですが、その躯には不釣合いと表現するしかないモノをバランス良く首下に従えております。なにかのきっかけで誰彼無しに並んで立つことがあると大概「えっ!○○○さんって思ったほど背が高いわけじゃないんですね」と驚かれることもありますし、一般的に定説化している肩幅=水泳(かっぱ並みの泳力)を、肩幅=金槌(ある意味ハンマーヘッドシャーク)であることで覆し、これまさに沈んだ顔、浮かない顔にすることもしばしばございます。そんな皆様の様々な期待をことごとく裏切る、いわば「はったり肩」を持つ身として、「肩」という単語を無意識の自然と拾ってしまうようです。

と、いつものように無駄に長い前置きとなってしまいましたが、花村萬月という作家は前々から気になっていたこともあって、目当ての本といっしょに購入するに至った次第で御座います。

いい意味で「粗削り」の文体にページをめくる指が惹かれました。
たぶん「この手の作品」が好きか嫌いかできっちり二分しそうな作品。私は期待していなかった分、十分に楽しめました。

主人公の元ヤクザ「木常(キツネ)」の暴力と優しさの二面のバランスが魅力的です。男女ともに惹かれる男の危うい雰囲気の魅力を十分に理解して表現していると思いました。ふとしたきっかけで兄弟分となる元関取(十両)の蒼ノ海とのやり取りが良いです。ジャンル的に「ハードボイルド」ではなく「ハードボイルド的」な作品だと思います。

「匂い、だよな」
「どういうこと?」
「人を好きになるってことは、相手の匂いを好きになることなんだ」


読書つながりで、もうひとつ。
2007年05月食道癌のため死去してしまった藤原伊織の代表作「テロリストのパラソル」(史上初の第41回江戸川乱歩賞・第114回直木賞受賞作)。藤原伊織にハマるきっかけになった大好きな作品です。1996年フジテレビ「金曜エンタテイメント」でテレビドラマ化されてることを知りましたが正直あきらめていました。
...って、あらっやだ!奥さん!奥さん! BSフジ ch181「第41回江戸川乱歩賞受賞作『テロリストのパラソル』」! 萩原健一に根津甚八ですわ!すっかり予約録画忘れてあせってますわ!そんな本日出勤日。

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2010-11-02

赤いさそりの美女

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昨晩のダイノジ大谷の怖い話に、出産間近のような奇声をあげている細君と、その隣に張り付いて観ている彼の後ろで、「なんだかんだ言っても一番怖いのは生きている人間だよ」と言ったところで聞き耳持たぬ二人に舌打ちしながら、広げた新聞に「フィアット、アバルト 695トリブートフェラーリの受注を開始」の一面記事。「まぶしすぎるぜ こんな衝撃 ショック!ショック!ショック!バージンショック!」と思わず口ずさんでしまったほどに処女的衝撃!(byシブがき隊)。

私の車遍歴においてフィアットに占める割合は、健康診断での総コレストロール値なみに高い数値を示す。

20代のはじめぐらいにフィアット124スパイダーという真っ赤なオープンカーを手に入れた。さすがに通勤用の足にすることは色々と大変だったので、同時期にフィアット131レーシングという、これもちょっと古い希少な車を手に入れたが、この2台は通勤用としての足いや箸にも棒にもかからぬ、ちょくちょくエンジンもかからぬ車だった。結局、1年車検の残っているジムニーを先輩から自動車税と名義変更費用で譲り受けて通勤用にした。
この124と131には、アバルトの名を冠するホットモデルが存在した。アバルトの創始者カルロ・アバルトの誕生月の星座であるサソリのエンブレムに憧れたものだ。(この憧れから後年アウトビアンキ・A112アバルトという車を手に入れることになるのだが)

この間、地中深く埋めたはずの車への想いは BMX X6によって、まんまと心脅されて心躍らされてしまったこともあってか、「頭の中の宝くじが当たったらリスト」が自動更新を知らせてくれた。

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桃屋のソレが超品薄でもエンブレムだけでごはん何倍もいけちゃうと思うな。

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あっ、とりあえず参観日に出かけて来ます =3

2010-11-01

乾いているほど冬の密度は濃くなる

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ふーん、なるほど、なるほど、今日から11月ですね。「のーべんばぁー」と表現すると、なんだか酒癖が悪そうだと感じるのは、たぶん私だけですね。

さて、細君が9月ぐらいから大忙しで、その影響で私も9月中旬から10月中旬ぐらいまで大忙しだったりしました。毎年11月に開催している大きいイベントがあって、今年は私がポスターやらチラシやらパンフレットやらチケットやらをチクチク作ったり、そんな時に限って仕事も余計に大忙しだったり、あれやこれやと老体に鞭打って久々に夜なべしてました。ちなみにどっちかというとやはりMだったりします。

今週の土曜日がそのイベントです。今年は子供らもかりだされることになり、お父さんは客席で 55-250mmを駆使することになりそうです。翌日曜日は彼女のピアノ発表会で特別に親子で出演(で)ることになってます。これらが終わると今月はイベントがひとつふたつ残りますが、とりあえずひと段落のようです。私も色々なことから開放されそうです。そして雪が降る前にと「じゃらん」を買ってみました。

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2010-10-30

言わずして後悔するか言って後悔するか

面接を前に-30℃以下で冷凍保存されたマグロ状態となっている彼らに、「面接の場合、言わないで後悔するよりも、言って後悔したほうが良いと思います。自信を持って頑張ってください」と担当の女性社員は解凍のことばで送り出したらしい。面接が終わってから言ったことを後悔していた。

質問がちりじりに飛び交って収集がつかないのを見かねるように「じゃ最後に自己アピールなどあればどうぞ」と場を仕切る総務部の後輩は彼に告げた。
コの字に並んだ7人は前もって練習を重ねたように、一斉に顔を上げて後輩が告げた先に目を向けた。

彼はぅむと喉の奥を鳴らし意識して顎をひいて見せてから、腹式呼吸を自慢するように「はいっ!!」と応えた後、さらに深呼吸するように胸を膨らまして「私は水樹奈々さんの大ファンです。いやファンという感情以上に女性として大好きです。愛しています。これからも彼女のファンとして彼女を支え自分の出来る限り応援して行きたいと思っています!」と一気に言い放ち、一瞬その余韻に浸るもすぐに眉に縦じわをつくり不自然な三重に近い二重まぶたを作り上げたうえで、真正面に座る後輩に自信に満ち溢れたその目を向けた。

私を含めた7人は、まるで遠い外国で発生したマグニチュード8以上の地震によって一気に引き潮に見舞われ、その影響によって波打ち際に置き去りにされた魚たちの様に、エラの周りに水流を作ることが出来ずにただ口をパクパクしている、一瞬にしてそんな状態に陥った。

じつは学校に提出している求人票には、声優の育成やプロモートなどの新規事業参入の計画について密かに記載してあるのかもしれないね、などと真剣に考えてしまった。そんな職場は純然たる製造業。

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(注:文章と画像は関係ありません)