2011-05-10

Cherish The Day

一応、4月29日から5月5日まで連休でしたが、何年か振りに何も予定のない黄金週間を過ごしました。

細君は、鍵盤を抱えて避難所をまわって復興活動のお手伝いだったので、その様子を子供らとブラウン管の外で眺めていたのが、連休前半唯一の記憶。

5月2日は、暦は平日だったので子供らは学校へ、細君は次のイベントのためにマックの前で鍵盤と格闘していたので、山へ芝刈りにでもと思いましたが、天皇、皇后両陛下が、近所の避難所を訪れるらしいとのことだったので、色々と自己自粛することに(結果的に強風のため5月6日になりましたが)。

結局、クロネコさんが届けてくれた本と、映画DVDのお世話になりました。
毛羽立った麻縄が縺れ合うような繋がりのある短編集でした。
読了後は、半熟卵を冷水に入れずに殻を剥こうとしたら、白身ごとゴソリと剥けてしまって、特有の匂いと小さくなるばかりの卵に苛々していたら、薄い白身の部分からドロリと黄身が出てきてしまった感じになりました。
これから小川洋子にハマってみるものいいかなと思いました。

ガイ・リッチー監督、マドンナ、クライヴ・オーウェン(運転手)主演のBMW M5 CM。文句なしにかっこいいです。

 

結局、色々とストレスを溜め込んでしまった連休でした。

2011-04-27

迷い道 くねくね

例年に比べて、3週間ほど遅れの25日ぐらいから、市内の小中学校は一斉に(やっと)始まったようです。

歩道脇の緑の中に黄色の花を目にするように、学校に向かうランドセルが踊る中にも黄色い帽子を目にして日常を感じました。

下駄箱のスノコに躓いて転んで、スノコの継ぎ目に刺さったままの脱げた上履きズックを見ながら泣いたことや、半ズボンを履いた男子は皆白いタイツを履いていましたが、私だけが肌色のタイツを履いているのに気づいて、仲間外れにあっているような顔で集合写真に収まったことや、地区ごとの集団登校では登校班班長の兄が変によそよそしくて妙に厳しかったことや、三年生のキヨシくんが、いつも集合時間ギリギリなので遅刻してしまうんじゃないかと、無駄にドキドキしていたら、オシッコを漏らして結局遅刻してしまったことや、────赤信号に足踏みしているランドセルを眺めていたら、思い出さなくても良い記憶ばかりが青信号に変るように灯りました。

小学校の始まるのが遅れた分、夏冬休みは削られて、子供達は意気消沈していますが、父母達は意気揚々な感じです。

先日、ちょうど岸本佐知子さんのエッセイ集を読み終えた時のことです。
エッセイの中で、たびたび川上弘美さんという作家の方を目にしました。「あるようなないような、やっぱりあるような(気になる部分)」という章で「カワカミさん」として書かれていたりして、川上弘美さんの作品を読んでみたいと興味を持ちました。
ちょうど読了した次の日ぐらいに、いつもお邪魔させて頂いている先で「センセイの鞄(川上弘美)」のことをお書きになっているのを目にしました。「なんという(偶然のタイミングな)ことでしょう!(加藤みどり調)」。あぁ、なんてシンクロニシティ!シティー!シティー!ホンダ!ホンダ!ホンダと、ひとりマッドネスで興奮のるつぼに陥ってしまい、なんだか、あらためて地動説が正しいことを実感して、早速、南アメリカに広がるコーヒー色した大河に向けて、マウスを漕ぎ出した次第で御座います。えぇ
物心ついた頃だったと思いますが、風邪を引いて内科医院に行った時の事です。
リノリウムが独特の匂いを放っていて、それに蓋をするように粗末な黒の長いすが等間隔で並んだ待合室です。正面に天井にぶら下がるようにテレビが据え付けてあります。隙間なく長いすに座った人たちは、口を開けてテレビを食い入るように見ています。ブラウン管の中では、クレーンに吊るされた大きな黒光りした鉄球が、左右に力強く大きく揺れながら建物の壁を容赦なく破壊していました。────というシーンが幾度か頭の中で流れて、「センセイの鞄」が映像化(DVD)されている事を知りました。コンビニで当然のように聞かれる「おにぎり暖めますか?」は、北海道・東北地方しか聞かれないという事実を知った時ぐらいの衝撃でした。いい大人になるまでの間、小泉今日子さんのファンを標榜にしていたので、仕事帰りにレンタル店をはしごしたのは言うまでもありません。
今週はなんだか、まわりはすでにゴールデンウィークな雰囲気で、手持ち豚さと誤変換するぐらいに手持ち無沙汰な感じです。

2011-04-26

therefore

昨日は朝から穏やかな午前中でしたが、脳に向かうはずの血液が寄り道をはじめた頃に、ふと目を上げた窓の外が瞬く間に暗くなりだして、湯飲み茶碗の柄みたいにアスファルトが本来の色を取り戻し始めました。

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そうしているうちに、窓を叩く音が次第に高くなりだして、窓から見える法面の木々の葉がせわしなく挨拶を始めました。次第に腰の折れる角度が段々とキツくなりだして、頭を下げっぱなしの土下座状態になりました。
席を立って、窓から向かいの駐車場を見ると、空から消臭芳香ビーズみたいな球体が降り落ちて地面で激しくバウンドしていました。

一瞬、目が眩むように明るくなると、すぐに、向かいの同僚が失注した見積書を派手に破いているような音がしました。またかと思っていたら、地響きがして、またかと思ったら、雷でした。
地響きが長すぎて余震なんだか何なのかわからず、ちょっとしたパニック状態に陥りました。
ほんの15分ぐらいの出来事でしたが、正直、この世の終わりかと思うほどの光景でした。

窓を風が揺らして雹が叩き、雷が旋律を奏で地響きが牽引する、フレーミングが絶妙なインプロヴィゼーションでした。

思えば、昨年大晦日のこと。
夜中の3時ぐらいから、激しいみぞれと雷が降り出しました。
なにより、雷の威力は強大で、規則正しくカーテンを物ともせずに真夏の太陽のように照らし、轟音を轟かせて震度4ぐらいで家々を揺らしました。
近所の大きなスーパーマーケット辺りに落ちて、火の手が上がり、周辺の信号機や家々は夕方ぐらいまで停電になりました。

とはいえ、人間、慣れというものは恐ろしいもので、昼前には稲光と轟音は日常の一部と化してしまって、冷静に眺めていれるようになりました。
結局、夕方3時ぐらいには、雷も雪もフェードアウトしていきました。
この時降った雪の量は結構なもので、翌々日に旅行で降り立った北海道で、あまりの雪の少なさに拍子抜けしたほどでした。

東北に住んでいますが、太平洋沿岸地域は、冬の季節でも雪が降って積もることは滅多にありません。余裕で片手で数えるぐらいなのですが、年が明けて2月は、結構というか、相当降った月でした。近年稀に見るほどの量でした。市の除雪費が2月だけで底をついてしまったとか度々耳にするほどでした。

そして3月はその通りでした。

最近、リアス式海岸がノコギリの刃が欠け落ちるように海に沈む夢を見ます。
今日のような快晴で気持ちのいい穏やかな日には、例え、風が運ぶものにくしゃみが止らなくても、平穏な日をなるべく満喫しようと思います。