小さく丸まって転がって風にふかれたこと

私は幼い頃から動物が好きだ。

TBSの「わくわく動物ランド」で小林亜星さんと金バッチを競うぐらいに好きだった。
そんな霊長類ヒト科ホモサピエンスの皆さんのひとりだった。

毎年ゴールデンウィークには、子供らを引き連れて旅行に出掛けるようにしている。
子供らが、両親と一緒に歩くことを嫌がるカウントダウンのスイッチは既に押されているのだから、今の内に色々と多少無理をしてでも、ちっぽけな家族の思い出を残そうと考えるお父さん。

そんなお父さん、毎年々々、この時期になると大相撲の行司のように「旭山ぁ旭山ぁ」と熱病に冒されたようにしゃべりだす。

去年は、浦和まで耳が黒いネズミを2日間に渡って見に行ったり、その足で品川までライオンを見に行った。
時間潰しにと、立ち寄った上野動物園では人間を見に行ったようなものだった。*1
ここだけの話、お父さんは密かに一番楽しみにしていた。

そして今年、お父さんの約3年越しの願いがかなった。が、所詮１週間の儚きもの。

海を越える交通手段の検討、宿泊先の手配がほぼ済んだ先週の土曜日。
厳かに開かれた家族会議で、細君のイベント仕事が 5月3～4日に入ったと発表があった。

子供らは、はじめて飛行機に乗ることだけを楽しみにしていたので、代替手段を講じれば済むわけだが、お父さんは一気に意気消沈してしまい風邪をひいた。

まだ喉がひどく痛む休み明け。

　

*1：激混みで途中で並ぶのをやめて戻ってライオンキングを観に移動した。