2010-01-11

20cmぐらいの家族

3年ぐらい前、子供と近所のお祭りに出かけた際、後輩が金魚すくいのバイ *1 をしていたので挨拶に立ち寄った。

後輩は、どうぞどうぞと、ポイ *2 を子供たちに渡し、すくう前から金魚が3匹入った小袋を子供らに手渡してくれた。
結果的に一匹もすくうことは出来なかったが、6匹の金魚は手元に残った。

当時、好奇心旺盛な子供らは、方々から様々な生き物を家に持ち込んでいた時期でもあった。
メダカをミズカマキリ用のエサとして飼っていて、ミズカマキリはメダカの体液にしか興味がないので、メダカの亡骸はザリガニが綺麗に処理をしてくれた。そこでは小さな食物連鎖を見ることができた。アマガエルくんも一時期いて、越冬に成功したときは非常に嬉しかったことを記憶している。

そんな環境の下、純血チームと混血チームを2つの水槽で飼い始めた。
無事1年が経過し、翌年のお祭りのとき、またもや後輩が
いらない
気を利かして子供らに3匹づつの手土産をくれた。
プラス長男がこともあろうことか1匹増やしてしまった。

合計、古参者6匹+新参者6匹+1匹=13匹になってしまった。

通常ならば、新参者は病気を持っている可能性が高い(ましてや屋台)ため、古参者と混浴させることは避けたいところだったが、そんなことを言っている状況でもなかったので帰ってきてから、水あわせ *3 もロクにしないまま、古参者の水槽に入れた。

2、3日経過した後、水槽の中で1匹の金魚の異変に気づいた。
ひれが白くなりボロボロになる「尾ぐされ病」に大半の金魚が感染してしまっていた。
症状別に水槽を分けて専用の薬の中で沐浴させたが時既に遅し。一週間後には全滅してしまった。
群青の薬色した水槽の中から、一匹づつイチゴの入っていた透明な容器にすくい上げてたら、嬉しいことに一匹の金魚の生存が確認された。

名前を「コワルスキー」*4 と名づけたときだった。

今日、そんなコワルスキーの水槽掃除をした。
約20cmほどに成長している。
金魚などは水槽の大きさにあわせて成長するらしいので、今後を期待して一回り大きな水槽にしようか真剣に悩んでしまった。
最近、エサを忘れると水槽に体当たりしてエサを要求してくるので、まさに「さまよえる亡霊」の異名を持つほどの金魚だと感心している。

 IMG_0490

なんだか今回は真剣に書いちゃったような気がする。
そして年明け一枚目に撮った写真はコワルスキーなわけだ。


*1:的屋(テキヤ)。
*2:金魚をすくう道具。
*3:ビニール袋の中の水と水槽の中の水とでは、温度やpH(ペーハー)値が異なる可能性があるため、金魚を徐々に水槽の水に慣らしていく作業。
*4:「墓場の使者」の異名を持つプロレスラー、キラー・コワルスキーにちなんだ記憶があるが正直定かではない。

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