- 前のブログでダラダラと書いてた。
- 度々途中で飽きたりしてまとまらなかったりした。
- リメークなどというハイカラな意味は無く単に書き直したい。
- たわいも無い記憶だからこそ記録しておきたい。
- ネタにこまったのかと言う問いには即答できない。
- ただこの日記限ったことでは無いがそれ以上にとても稚拙な内容。
10年ぐらい前。
不意に西日を顔に受け、思わず梅干を口にしたような顔をしながら、車を外注先に向けて走らせていた。
昼飯を食べた後で、10時10分 ±7分程度で走らせることの出来る道だったので、これ当然と社交辞令も無しに強烈な睡魔に襲われていた。
突然、助手席で初夏だというのに小刻みに震えながら、電子音を放って携帯電話がその存在をアピールした。
思わずビクリと体を反応させてしまい、その反応に対して頬を赤らめながら、誰に向けるわけでもない笑顔で携帯電話に手を伸ばした。
ディスプレイに発信先の電話番号だけが表示されていた。
受話器が、斜めに中空に浮いた絵柄のボタンを押して受話口を耳にあてた。
「ホンダくん?」
タバコを最低一日一箱消費させ、晩酌も毎晩欠かす事はないであろう男の声だった。
私の名前は、ホンダでもトヨタでも、ましてニッサンでもなかったが、咄嗟に反応できないでいると、男は続けた。
「昨日の会議での件で、ひとつ確認なんだけど~...」
「~ぉ」の母音の響きに嫌悪感を感じながら、「どちらにお掛けでしょうか?」と遠まわしに「ホンダくん」ではないことを告げた。
「ぉ...っと、こりゃ失敬致しました~...」と唐突に電話は切れた。
「...失敬って」と何回か口に出しながら、黄色車線であるにもかかわらず、追い抜いていった車の、いつまでも点滅し続ける左側ウィンカーをしばらく眺めていた。
▶ 「ホンダくん」 第一種間違電話遭遇
失敬されて一週間ぐらい過ぎた日。
午前中早い時間に、会社に届くはずの荷物が届かない。
運送会社の営業店に問い合わせると、配達は午後になるとのこと。
配達を待ちながら、会社の中庭でバレーボールに汗するような状況ではなかったので、急遽営業店止めに変更して直接取りに行くことにした。
運送会社のトラックヤードで昼便のトラックから、直に荷物を受け取ったが、その荷物を外注先へ運ばなければならなかった。
労働基準監督署の監査対象であれば、是正勧告書が発行されるぐらいの激務をこなし、パワハラを受けていると思われる社用車に乗り込むと、ダッシュボードの上で穏やかな日差しを受けている携帯電話が、波間で漂うブイのように申し訳無さそうに不在着信があることを点灯させて知らせていた。
外注先からだろうと思い、ディスプレイを確認すると見たこともない電話番号と、留守番電話が残されていた。
とりあえずギアーを入れ、留守番電話の操作をしながら車を走らせた。
「...お世話になっております、○○工業のミウラです。ホンダさんからのお見積もり依頼のあった件ですが...(雑音)...勉強しましたので(雑音)...明日の...」
< ピーッっ... >
聞き違いかどうか、確認のために3回程聞きなおした。
私が知る限りの取引先には、勉強熱心なミウラという男性に知り合いはいなかった。
間違い電話であることを伝えようか迷ったが、信号を一つ通過した時点で既にどうでもよくなっていた。
なにより、電話をかけて勉強の妨げになったら悪いと思ったからだ。
▶ 「ホンダくん」 第二種間違電話遭遇
...To Be Continued ...Maybe ;p
今日は寒い雨の1日でした。
あ!ホンダ君だ!と、前作も読んでいたワタクシは声を上げてしまいました。
返信削除それ以来、携帯に間違い電話がかかってくる度に、ホンダ君を思い出していたから。
いやぁ、楽しみだなぁ。ホンダ君が帰ってきた。
店長、ありがとうございますw
返信削除ホンダくんのことを中途半端にしてしまってて気になってたんです。
ただ大したオチなどないんです。きっと呆気ないものです。きっと(笑